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共産党大会25日開幕、チョン書記長は異例の3期目続投か
<写真:tuoi tre>
25日、5年に1度開かれるベトナム共産党の第13回党大会がハノイで開幕した。
党大会は2月2日までの日程で、会期中に時期指導部を選出し、今後5年間の党や国家の運営方針を決める見通し。
今回の党大会では、2期10年を務めたグエン・フー・チョン書記長(76)の去就も焦点となっており、異例の3期目に入るとの見通しが浮上している。
ベトナムでは共産党による一党独裁体制で、党書記長、国家主席、政府首相、国会議長の「四柱」による集団指導体制がとられている。
2011年から書記長を務めるチョン氏は、2018年にチャン・ダイ・クアン国家主席の死去に伴い、国家主席も兼務しているため、党と政府でそれぞれトップの地位を占めている。
さらに、中国共産党の習近平指導部のように、「反腐敗」を掲げ、党幹部の不正を摘発するなど政敵を失脚させてきた。
2015年にはベトナム戦争後初めて最高指導者としてアメリカへ公式訪問を実現し、2020年には新型コロナウイルスの感染を早期に抑制し、公共投資によって経済状況の悪化を防止する手腕が党内でも評価されている。
一方で、76歳という高齢で、2019年4月の地方視察で体調を崩していたため、健康不安も消えない。
党の規約では書記長の任期を連続2期にまで定めている。
チョン氏が書記長として3期目に入れば、1976年の南北ベトナム統一後で初めてとなり、党大会で異例の措置を認める手続きが必要となるという見方もある。
同氏が退く場合は、後任としてチョン氏の側近とされるチャン・クオック・ブオン党書記局常務(67)やグエン・スアン・フック首相(66)らが候補となる。
党大会に先立って16、17日に開催された今後5年間の党人事を協議する中央委員会総会では、結論は公表されていないものの、英BBCベトナム語版がチョン氏が党書記長に留任し、新国家主席にグエン・スアン・フック首相が昇格する見通しなどを報じている。
また、チョン氏の後任については、調整が難航して党内の意見が割れたとの情報もある。
2016年に開催された前回の党大会では、約450万人の党員の代表として1510人が参加し、200人の中央委員を新たに選出した。
そのうち、指導部にあたる政治局の19人が選出され、書記長は政治局員から選出された。
1月25日〜22日まで続く今回の党大会も、同様の段取りになると見られている。
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