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ベトナムのワクチンパスポート、システム完成 投資家など対象
<写真:VN Express>
ベトナムの新型コロナウイルス予防国家指導委員会が9日に開催した会議で、ワクチンパスポートに関連するシステム開発を完了し、「国際的なワクチンパスポートの導入に向けた準備に完全に適合している」とした。
ベトナム政府は、ワクチンパスポートの適用対象者について以下の3つのグループを発表している。
- ワクチンを既に接種済みで、海外に立ち往生しているベトナム人
- 投資やビジネスを目的にベトナム国外からベトナムに入国する外国人
- ベトナム国外からの観光客
1つ目のグループである「ワクチンを既に接種済みで、海外に立ち往生しているベトナム人」については、保健省が到着後の隔離措置や手続き、医療監視などについてガイダンスをする方針。
投資やビジネス目的で海外から帰国するベトナム人についても同様に、保健省が到着後のガイダンスを行う方針だ。
2つ目のグループである「投資やビジネスを目的にベトナム国外からベトナムに入国する外国人」については、入国者の接種したワクチンの種類や国ごとに検査や隔離期間、医学監視の要件を決定するという。
3つ目のグループである「ベトナム国外からの観光客」については、保健省と文化スポーツ観光省が協力をし、新型コロナウイルス予防国家指導委員会に対して国際線の運航再開や外国人観光客の受け入れについて計画を提出するという。
中でも、新型コロナウイルスの感染状況が制御下にあり、大規模なワクチン接種により集団免疫を獲得した国からの観光客から順に受け入れる方針だ。
入国におけるワクチン接種については、入国の2週間前以上から1年未満の間に接種したもののみを有効とするという。
しかし、ベトナム国内のワクチン接種は周辺国に比べても遅く、ワクチンの大規模な接種はまだ行われていない。
そのため、集団免疫は獲得できておらず、保健省はワクチンパスポート導入後も隔離措置が必要だとしている。
ワクチンパスポートを導入した際の隔離については、入国後の隔離施設での隔離が7日間で、この期間中に検査で2回の陰性判定が出れば、その後の7日間は自宅隔離となる方針。
14日目には3回目の検査が実施され、この検査で陰性が確認されれば隔離期間を終了するという。
ワクチンパスポートの仕組みを利用した入国では、入国者は居住国におけるワクチン接種を証明するためのQRコードや証明書を提示する必要がある。
世界的にワクチンパスポートを導入する動きが進んでおり、日本や中国、欧州連合(EU)でもワクチンパスポートの導入に関する議論・開発が進んでいる。
5月からはシンガポールが同様の仕組みで対象者の入国を簡素化すると発表している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。