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アストラゼネカ製ワクチン血栓症問題、ベトナムは安全性を強調
<写真:VN Express>
英アストラゼネカ社製の新型コロナウイルスワクチンを接種後に血栓症の発生が世界各国で報告されていることについて、ベトナム国立衛生疫学研究所(NIHE)は対策を進めているという。
ベトナムでも同ワクチンが承認されており、接種が進んでいる。
世界各国で報告される血栓症に対して、ベトナム政府は同ワクチンは安全で接種を継続するとの姿勢を示していた。
国立衛生疫学研究所のDuong Thi Hong副所長によると、現在、保健省が新型コロナウイルスのワクチンのガイドラインを作成しているという。
ベトナムでは未だワクチン接種による血栓症は確認されていないものの、保健省が作成するガイドラインには副作用で血栓症が発生した場合の対処法も含まれているという。
また、Hong副所長はワクチン接種者に対して接種後に腹痛や高熱、頭痛などの副作用が生じた場合のた対処方法に関してもガイドラインを作成していると明らかにした。
ベトナムではワクチンの有効性と安全性を両立させるため、接種を行う前には健康診断が義務付けられており、接種後の健康観察も毎日行われている。
さらに、ワクチンの接種を担当する医療従事者に対してはワクチンの投与方法や副作用が発生した場合の処置など訓練が行われているとし、安全性を強調した。
ベトナムにおけるワクチン接種について、これまでで8万人以上がアストラゼネカ製のワクチンを接種しており、うち約33%からはアストラゼネカがリスクとして公表している副作用がみられた。
Hong副所長によると、現在は副作用がみられた全員が回復しているという。
アストラゼネカ製ワクチンは、副作用としてまれに血栓症が発生することが報告され、一部の国で安全上の懸念を理由に接種が中止されている。
一方で、ベトナムでは国内で使用されている同ワクチンは安全だとし、引き続き新型コロナ最前線で働く医療関係者や軍人、その他の優先グループの接種を継続するとしている。
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