日本などがベトナムにワクチン製造技術移転か、保健副大臣が発言

2021年05月07日(金)15時22分 公開
日本などがベトナムにワクチン製造技術移転か、保健副大臣が発言

<写真:VN EX PRESS>

ベトナム保健省のTran Van Thuan副大臣は5日(水)、いくつかの国がベトナムに対して、新型コロナウイルスワクチンの製造の技術移転を申し出ていると明らかにした。

Thuan副大臣は具体的に技術移転を申し出ている国として日本を挙げている。

また、ベトナムのワクチン確保については、保健省がより多くのワクチンを確保するために、尽力しているとした。

 

「Truong Quoc Cuong副大臣がワクチンの交渉のためロシアを訪問するが、私は日本を訪問する」とThuan副大臣は発言したものの、具体的な訪日日程については明言を避けた。

 

世界保健機関とそのパートナーもベトナムにワクチン製造の技術移転をすることで合意しており、保健省は更なる議論を進めているという。

国内ではナノゲン社(Nanogen)が開発中の新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」の第2段階の臨床試験が完了しており、先月、ナノゲン社は5月5日〜6月末にかけて第3段階の臨床試験を実施すると発表していた。

 

Thuan副大臣によるとチン首相が保健省に対して、ワクチンパスポート導入時に新型コロナウイルス感染拡大防止策を講じるよう、更なる指示を出していると明かした。

一部からはワクチンパスポートはベトナムが集団免疫を獲得してから導入すべきだとの声も上がっているが、Thuan副大臣は政府に対して、ワクチンパスポートのような仕組みを導入するのに適切な時期を提案しているとした。

 

中国などからの援助が進む周辺諸国に比べ、ベトナムのワクチン接種は遅れをとっており、人口の70%分のワクチンを確保できるのは来年になる見込み。

 

 

 

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