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ベトナムでも自転車需要急増、新型コロナ第4波で
新型コロナウイルス禍で、ベトナム国内の自転車への需要が急増している。
ベトナム国内に6店舗展開するショッピングモール「イオンモール」は、各店に自転車店を展開しており、自転車部門の売上は昨年に比べて200〜300%増加しているという。
新型コロナウイルスの感染拡大で、より多くの人の健康への意識が高まっていることが需要急増につながっているとみられる。
台湾で設立された自転車製造メーカー「GIANT」のベトナム国内における販売元である「ブルーサークル(Blue Circle)」は、同社の展開する全21店舗で売上が増加したという。
同社CEOのピーター・グエン氏も、この売上増加を新型コロナウイルス感染拡大に伴うソーシャルディスタンスで、ほかの人と近づかずに運動することへのニーズが高まったからだと話す。
しかし、グエン氏は自転車市場の潜在性は長期的なものだとの見方を示す。
ベトナム経済が発展することによる豊さの増大、都市化に伴う自転車レーンの整備、バイクへの需要を減らす公共交通機関の整備などにより、自転車が短距離移動の手段となり、今後、自転車需要は緩やかに増加し続けるという。
ベトナムの家電量販店である「モバイルワールド(Mobile World)」もホーチミンのトゥードゥック市にある「Dien may XANH」2店舗で、4月30日から自転車の販売を開始した。
同社CEOのドアン・バン・ヒウ氏によると、自転車の売れ行きは好調で、2店舗合計で1日平均15台が売れているという。
同社は6月中旬までに、自転車の取扱店舗をホーチミンだけでなく、ドンナイ省やビンズン省、バリア=ブンタウ省 まで拡大し、10店舗増加させる方針。
同社の展開する店舗で、自転車を販売できる面積のある店舗は100店舗以上。
今後、自転車市場で30〜40%のシェア獲得を狙うという。
ブルーサイクルのグエン氏は、大手企業の自転車市場への参入を歓迎している。
グエン氏によると、大手企業の参入で、より多くの顧客が自転車に興味を持ち、市場規模が拡大するという。
市場が拡大すれば、自社にも大きな恩恵が生まれると期待を示す。
自転車の需要急増はベトナムに限った話ではない。
世界中で自転車需要が急増しており、あらゆる自転車が不足状態にあるという。
自転車不足の要因は、コロナ禍での需要急増だけはでない。
感染拡大による生産工場の一時稼働停止も自転車不足に拍車をかけた。
ベトナム国内でも、特にスポーツ系の自転車は在庫切れとなっている店が多い。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。