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ライチの旬迎えるもコロナで収穫人手不足、警察官ら動員で総力戦
<写真:VN Express>
ベトナムのライチ生産地として有名なバクザン省では、収穫の季節を迎えるも新型コロナウイルスによる隔離措置の対象となっている人が多く、約5000人の人手が不足しているという。
毎年、バクザン省ではルックガン郡やその周辺地域の住民を含む2万人以上がライチの収穫に当たっているという。
しかし、今年は農家以外に若者や警察、兵士などを含めても約1万5000人しか収穫に当たる人手を確保できていないという。
バクザン省では、新型コロナウイルス第4波の感染が拡大しており、7日夕方の時点での同省での感染者数は3211人にのぼっている。
ルックガン群人民委員会のNguyen Viet Oanh氏は、ルックガン郡は1日7000トンものライチを販売しているため、収穫できる人手が不足しているのは深刻な問題だと話した。
人手不足を受け、ルックガン群は400もの収穫チームを結成し、交代でライチの収穫を行なっているという。
さらには、周辺地域からの警察官をも動員し、ライチの収穫に総力をあげている。
Oanh氏によると、ルックガン郡では住民に対して新型コロナウイルスの検査を実施し、これまでに感染者が確認されていないことから、安全な場所だという。
さらに、地元当局は、運転手やライチの販売業者に対してワクチン接種を行い、収穫されたライチが集められる場所には、新型コロナウイルスの検査を行う検問所を設置したという。
ルックガン郡はバクザン省の主要なライチ生産地で、1万5000ヘクタールの広さがある。
今年、同郡でのライチの収穫量は14万トンにものぼるとみられている。
昨年、ルックガン郡ではライチの売上が4兆ドン(約191億円)に達し、運送や梱包などのその他関連事業による売上は2兆ドン(約96億円)となっていた。
6日時点でバクザン省は既にライチ約5万トンを販売しており、うち33%は日本や中国、アメリカに輸出されたという。
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