ホーチミン市:迅速検査での陽性症例15万件を未報告
2021年09月29日(水)10時20分 公開
<写真:tuoi tre>
ベトナム保健省はホーチミン市に対し、同市で行われた迅速検査で8月20日以降、15万人から陽性反応が確認されていたにも関わらず、未報告だったことについて説明を求めた。
26日、ホーチミン市保健局が保健省に対して、迅速検査で確認された陽性者15万人を新型コロナウイルスの監視システムに登録するよう要請したことから、同市の感染状況に顕著な変化をもたらすとして、このことについて説明を求めたという。
もしこの未登録の感染者が登録されれば、新型コロナウイルスによる致死率は以前算出されていた4%以上から2.8%に減少するという。
28日、保健省はホーチミン市保健局に対して、登録されていない15万件の陽性症例について、説明を求めると同時に、登録漏れを反省し、学ぶ必要があるとしている。
同市では、8月20日以降に実施された迅速検査で陽性症例を確認していたものの、現在はPCR検査で陽性が確認された場合にのみ感染者として認識されているという。
同市保健局は、データが登録されていなかった15万人については、全員が医療監視下に置かれ、薬が渡されたとしている。
一方で、保健省は先月ホーチミン市に対して発行した文書で、迅速検査で陽性が確認された場合には、自宅で隔離措置を講じて新型コロナウイルス感染者としてみなされると記載したと主張している。
また、この文書には報告する感染者数には迅速検査も含まれるという指示も記載されていたという。
もし保健省が15万人の感染を認め登録した場合、ホーチミン市での新型コロナウイルス感染者は約40%近く増加し52万6000人を超えることになるという。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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