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飼い主が新型コロナ感染で犬猫16匹殺処分、当局は正当性主張
<写真:tuoi tre>
カマウ省でペットの飼い主が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことを受け、同省Tran Van Thoi郡当局が犬15匹、猫1匹を殺処分したことについて、インターネット上で波紋を読んでいる。
同郡当局はこれについて、新型コロナウイルスの感染防止措置として必要なことだったとその正当性を主張している述べた。
8日午後10時30分頃、Tran Van Thoi郡Khanh Hung村に新型コロナウイルスの感染が拡大する地域から犬15匹と猫1匹を連れた5人が入域した。
5人はロンアン省に住んでいたものの、新型コロナウイルスの影響により離職を余儀なくされて困窮し、身内の故郷である Khanh Hung村に向かっていたという。
5人は犬猫と共に隔離施設へと移り、その後の迅速検査、PCR検査で5人全員の陽性が確認された。
5人が連れてきた犬猫は隔離施設で保護されていたものの、衛生面や安全面、動物を媒介する新型コロナウイルスの感染の懸念から、多くの人が施設内で保護することに否定的だったという。
飼い主らは犬猫を木に繋ぐよう求められていたという。
しかし、犬が繋いでいた紐を外し施設内を走り回っため、飼い主は犬をバッグやバスケットに入れて部屋の目の前に連れてきたという。
隔離施設の人々やその周辺の住民は、犬が走り回ることから新型コロナウイルスの感染リスクが高いのではないかという懸念を示し続け、10日午前7時30分に当局の決定により施設内の人々や地元住民が見守る中、施設の前で殺処分されることとなった。
同日午後2時40分に行われたPCR検査で5人は再び陽性が確認されたことから、Tran Van Thoi郡総合病院に搬送された。
この出来事が発生した後の10日夕方、Tran Van Thoi郡人民委員会は記者会見を行った。
同郡のTran Tan Cong委員長は、これについて新型コロナウイルスの予防と管理を確実にするために必要だったと殺処分の正当性を主張し、管理委員会も施設内の人々や周辺住民からの圧力にさらされていたと述べた。
一方で、施設がより良い環境であれば犬猫を隔離して監視することができたとし、殺処分は動物から感染が確認された時のみにするべきだったと続けた。
Cong委員長は新型コロナウイルスの予防と管理について、人々の健康を守り、施設内での感染を防ぐことが最優先事項であるとしている。
保健省は新型コロナウイルスの感染者はペットと濃厚接触してはならないとしている。
今回の出来事については、飼い主らが回復し次第、当局側とのさらなる協議が行われる可能性があるという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。