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ラム公安相の高級ステーキ動画、フェイスブックで一時非表示に
ベトナム公安省のトー・ラム大臣が1000ドル(約10万円)以上する金箔に包まれたステーキを食べる様子を映した動画がSNS上で炎上したことについて、フェイスブック(Facebook)は塩振りおじさんで有名なトルコ人料理人に関連する投稿を一時非表示にしていたことが明らかになった。
朝日新聞の報道によると、フェイスブックを運営するMeta(メタ)は、すでに非表示を解除したと説明したという。
一方で、非表示になっていた期間やベトナム政府からの検閲の要請があったかは明らかになっていない。
拡散された動画は、肉に塩を振るパフォーマンスで「塩振りおじさん」として有名なトルコ人シェフヌスレット・ギョクチェ氏が、金箔で包まれたステーキに塩を振った後に、ラム大臣と見られる人の口に運んで食べさせる様子を収めたもの。
ベトナムでは新型コロナウイルス感染の拡大から厳しい規制が講じられ、国民が苦しい生活を送っていたことから、批判の声が上がっていた。
非表示になった動画は、塩振りおじさんとして有名なヌスレット・ギョクチェ氏のニックネームである「Saltbae」というハッシュタグを含む投稿だという。
また、ロイター通信によると、非表示になったのはベトナム国内だけでなく、国外も同様だったとしている。
ワシントン・ポストは10月下旬、メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)がベトナム政府の要求を受け入れて、反政府派による投稿の検閲を認めたと報道。
今年1月に開催された共産党大会前には、政府がほぼ完全にプラットフォームをコントロールできるようにしたと伝えていた。
また、これに先立つ昨年11月には、ベトナム政府がフェイスブックに対して、プラットフォーム上における政治的コンテンツの検閲を強化しない場合、ベトナム国内でのフェイスブックのサービスを完全に閉鎖すると警告していた。
ベトナムは今年、「2021年度 世界報道自由度ランキング(World Press Freedom Index 2021)」で世界180か国・地域中175位にランクインしている。
ギョクチェ氏が経営する高級ステーキ店「ヌスレット(Nusr-Et)」は、アメリカやイギリス、トルコ、中東などにも約20店舗を展開しており、著名人が利用する高級店として知られている。
ラム大臣は10月末から11月3日まで国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)にファム・ミン・チン首相らと出席するため、イギリスを訪問していたことから、この動画はロンドンで今月上旬に撮影したものとみられている。
この「ヌスレット」は価格の高さからSNSでも注目を集めており、「サービスチャージだけで200ポンド(約3万円)以上かよ」「どうすればレッドブル1本が11ポンド(約1700円)になるの?」「トルコリラとイギリスポンドの為替レートを間違えた?」「お金の無駄使いという言い方以外が見つからない」「この店ではお茶(無料)くらいしか注文できない」などの声も上がっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。