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死亡者が少ない新型コロナ感染の増加は集団免疫を高める:専門家
<写真:VN Express>
専門家らによると、重症者や死亡者数が少ない新型コロナウイルス感染の増加により、ホーチミン市内の集団免疫を高めることができるという。
しかし、新常態は新型コロナウイルス感染が発生する前の通常には戻れないとしている。
約4ヶ月に渡る社会隔離措置を終え、ホーチミン市では10月からビジネスやサービス、活動などを再開した。
規制が緩和された直後、ホーチミン市内では1日2000人〜3000人の新規感染者が確認されていた。
10月10日からは、ワクチン接種が進むにつれ新規感染者数は1日約1000人になり、その後も感染者人は減少。
しかし、ビジネスが再開し、市民の外出が増加してからは徐々に感染者数が増加し始め、10日には過去3週間で最多の1414人を記録した。
感染流行状況レベルについては、現在ホーチミン市は中リスクのレベル2に分類されている。
そのうち、カンゾー郡とニャーベー郡は高リスクに分類されている。
10区にある第1児童病院(Children’s Hospital 1)のTruong Huu Khanh医師は、ワクチン接種率が高くても、市内の活動が再開したため感染者の増加は避けられないと述べた。
また、ワクチン接種により感染しても重症化や死に至らない場合は、市内の集団免疫を高めていると続けた。
ホーチミン市児童病院のNguyen Minh Tie副委員長は、ホーチミン市のワクチン接種率は高いものの、出稼ぎで市内に戻る労働者が増加し、特に新型コロナウイルスの予防策を遵守しない場合には事業が再開して感染者数が増加する可能性があると述べた。
同副委員長は、閉鎖された空間で、勤務中に人と人との距離の確保が難しいことから、工業団地の中で感染が発生していると続けた。
また、複数の調査ではワクチン接種をしていても7%〜13%の確率で感染すると警鐘を鳴らした。
チョーライ病院のLe Quoc Hung熱帯病科長は、ワクチン接種を終えた人は重症化を防ぐことはできるとされているが、他の人へ感染させることはあると述べた。
そのため、大規模な集会で新型コロナウイルスの予防策に従わない場合には、これまでの努力を無駄にする可能性があると警告した。
さらにHung熱帯病科長は、ホーチミン市内の規制が緩和されたことは、新型コロナウイルスが発生する前と同様に全ての活動を再開できるわけではないとし、引き続き感染防止策を講じて徐々に活動を再開しなければならないと続けた。
現在、ホーチミン市では市民だけでなく、市外出身の人も含めて780万人以上に1回以上、580万人に2回のワクチン接種を行なっているという。
しかし、同市はワクチン接種後に感染した人数について、公式記録を発表していない。
ホーチミン市熱帯病病院で行われた小規模な調査では、新型コロナウイルス感染者のうち86%が1回以上のワクチン接種を受けており、そのほとんどがワクチン未接種者と比較して軽症だったという。
専門家らはコロナとの共存のため、人々は「新常態」のための新しい習慣を身につける必要があるとしている。
この習慣として、スーパーなどで買い物をしている際に人と人との距離を保つこと、またはオンラインで買い物をすること、大勢が集まる場所に行くのを控えること、熱や喉の痛みなどの症状が見られた場合には、薬局へ行く代わりに迅速検査で検査をすることなどが挙げられている。
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