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ホーチミンで新型コロナ重症患者が増加、ICU病床確保急ぐ
<写真:心肺蘇生集中治療センターでの治療の様子 / ©️VN EXPRESS>
ホーチミン市で新型コロナウイルスの重症患者が増加していることを受け、同市の重症者向けのホーチミン市新型コロナウイルス蘇生病院は新たに300床を増設する予定だ。
同院によると、最近の市内における感染拡大で、1日あたり30人〜35人が同センターに搬送されているという。
これまで同院では病床200床で重症患者の治療にあたってきたが、8日(水)までで病床使用率はおよそ100%に達したという。
同市における現在の感染状況を受けて、同院は保健局に対して、新たに300床以上を増設するよう提案しているという。
増設されれば、病床数は500以上となり、より多くの重症患者の受け入れが可能になる。
同院のTran Thanh Linh氏は「できる限りすべての重症患者を受け入れ、適切な治療を提供したい。そうすれば、新型コロナウイルスの死亡率を低下させることができる。」と話した。
ホーチミン市新型コロナウイルス蘇生病院は、市内における感染者数がピークに達した7月中旬にトゥードゥック市に設立された病院だ。
当時、同院の集中治療室 (ICU) の病床数は1000床にのぼり、全国から医療従事者が派遣されたという。
その後、感染状況が落ち着き11月初旬には病床数が150床にまで規模を縮小させていた。
しかし、ここ数週間で1日あたりの感染者数、重症者数、死亡者数はすべて増加傾向にあることから対応を急いでいる。
過去2週間の1日あたりの平均感染者数はその前の2週間と比べ15%増加している。
同市で確認されている1日あたりの死亡者数は平均で70〜80人で、10月と比較して3〜4倍の数字になっている。
病床を増設する計画についてLinh氏は、医療機器はすでに確保できているが、最大の問題は人手不足だとした。
過去の感染拡大はホーチミンに集中していたため、全国から医療従事者が派遣されていたが、現在は全国で感染者数が増加しており、人手不足に直面している地域が多いという。
現時点で、特にメコンデルタ地域などでは人手が足りておらず、ホーチミン市から医療従事者が派遣されている状態だという。
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