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観光再開案未だ決定せず、各旅行会社が困惑
〈写真:VnExpress〉
政府が発表した国際観光の全面再開まであと1週間を切っているが、ビザ政策や入国制限の詳細が決まっておらず、旅行会社が困惑する状況となっている。
豪華クルーズを専門とするラックスグループ(lux Group)のPham Ha代表は、国際観光の全面再開まであと数日というのに、外国人観光客のビザ政策や入国制限に関する最終決定がなされず、「落胆」「失望」を感じていると語った。
同代表によると、英国、フランス、ドイツ、イタリア、トルコなど欧州からの観光客が多く、ビザ免除政策や入国制限についての問合せが増加しているが、今はどう答えていいか分からないという。
ホーチミン市の旅行会社サイゴンツーリスト(Saigontourist)の担当者は、再開に関する具体的な指示が遅れると、観光業界の回復に支障をきたすと指摘する。
タイ、カンボジア、フィリピンでは検疫が緩和、外国人観光客の受け入れが再開され、東南アジアで旅行先の選択肢が増えている。
旅行会社べトラベル(Vietravel)のマーケティング副責任者も、再開に関する詳細な指示を出すのが遅ければ、観光業界は回復のための『黄金の機会』を失うことになると指摘する。ベトナムが3月15日から国際観光を再開し、検査陰性で24時間後に観光客が自由に旅行できるようになれば、ベトトラベルや他の旅行会社は4月下旬から外国人観光客を再び迎えることができると語った。
先週、文化スポーツ観光省は、ベトナムに入国する外国人観光客の隔離時間延長や検査回数を増やすという保健省の提案を却下した。
ファム・ミン・チン首相に承認を求めるために提出された提案の中で、同省は、外国人観光客は直ちに宿泊施設に向かい、入国後24時間の検査結果が陰性であれば自由に移動するという当初の要件を維持することを提案した。
保健省は、観光客は3日間自己隔離し、その間に2〜3回検査を受けるよう勧告した。また、ワクチン未接種の子どもは7日間自己隔離し、毎日検査するよう提案している。
現在も政府はこの各提案について最終的な決定をしていない。
多くの旅行会社は、「このような厳しい検疫と検査の条件では、外国人観光客はベトナムを訪れたいとも帰国したいとも思わないだろう。他の東南アジア諸国がすでにより簡易な条件で国際観光を再開している」と指摘している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。