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ベトナムのGDP成長率を6.1%に予測 フィッチ・レーティングス
〈写真:VnExpress〉
フィッチ・レーティングスによると、ベトナムのGDP成長率は、内需の回復と堅調な輸出および海外直接投資の流入により、今年は2倍の6.1%になる見通しである。
28日、世界的な格付け機関は、同国の長期外貨建て発行体デフォルト格付けを「BB」に据え置き、見通しをポジティブとした。
この格付けは、パンデミックやロシアのウクライナ侵攻による世界経済の波及にもかかわらず、中期的な成長見通しが引き続き強いこと、そして他国と比較して外部財務指標がしっかりしていることを反映している。
同国の経済活動は、政府がパンデミックに対してより柔軟なアプローチに切り替え、成人人口のほぼ全員が必要回数のワクチン接種を受けたことから、昨年第4四半期に再開された。
フィッチ・レーティングスによると、同国のコスト競争力、中国からの貿易転換、主要貿易協定の実施などの恩恵を受け、輸出部門は中期的にも好調を維持するものと思われる。
輸出関連のFDI流入は、2021年第3四半期の供給途絶にもかかわらず、弱まっていない。
FDI全体では、2020年からほぼ横ばいの197億ドル(約2兆4350億円)と好調を維持した。
フィッチ・レーティングスは、パンデミック関連の混乱が予測に対する大きなリスクとして残っているものの、今年から観光流入が徐々に再開されることも織り込んでいる。
経常収支の黒字化予想に伴い、ドンが徐々に上昇すると予想したが、過度の為替変動や大きな上昇圧力があった場合には、ベトナム国家銀行が介入する可能性があるとした。
しかし、さらなるパンデミック関連の影響や一次産品価格の高騰など、成長見通しに対するリスクは依然として残っている。
ベトナムの経済見通しは、その高い開放性から、依然として外需の変動の影響を受けやすい。
昨年のGDP成長率は2年連続で低下し、2.6%まで落ち込んだ。
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