おすすめのプロモーション
ホンダのバイクが品薄、販売店が値段を吊り上げる
〈写真:Tuoi Tre〉
ベトナム国内で人気のあるバイクは、販売店がメーカー希望価格より値上げしているモデルが多く、中でもホンダのバイクは1000万ドン(約5万6000円)以上値上げされている。
多くのバイクブランドでは、販売価格とメーカー希望価格の差は50万〜120万ドン(約2800〜6700円)程度にとどまっている一方で、ホンダのディーラーでは販売価格を500万~700万ドン(約2万8000〜3万9200円)高く設定している店舗が多く、この差額はインボイスに記載されない。
22日午前、地元報道機関がホーチミン市ビンタイン区のホンダディーラーで調査したところ、スクーターの一部車種のメーカー希望価格と販売価格に大きな差があることが判明した。
例えば、Visionのメーカー希望小売価格は、バージョンや価格によって、3020万〜3490万ドン(約16万9000〜19万5000円)だが、このディーラーが販売する価格は3510万〜4130万ドン(約19万6800〜23万1500円)で、メーカー提示価格より500万~700万ドン(約2万8000〜3万9200円)高い。
同店の従業員によると、需要が高いため販売価格が押し上げられているが、なぜ供給が少ないのかは分からないという。
Visionだけでなく、Honda SH Modeなどもメーカー希望価格よりも1200万〜1500万ドン(約6万7300〜8万4100円)以上高くなっている。
あるバイク購入者Tさんによると、顧客が販売価格に従ったVATインボイスの記載を要求した際、代理店の従業員は要求を拒否し、メーカー希望価格でインボイスを作成したという。
Tさんは地元報道機関に対して「バイクショップが実際の販売価格より低い請求書を作成することは、違法な利益となるのではないか」と語った。
販売店で車が「高値で売られている」、「在庫が異常に不足している」という事実に対して、ホンダ・ベトナムは、「他国からの物資輸送が中断しており、最近の生産量が限られているため」と説明した。
また、パンデミックが落ち着き、市場の需要が増加したことも関係している。
同社は、一部の地方で需要が供給を上回っていることを記録しており、市場情報を更新し、市場への供給を最大かつ合理的に増加させるよう生産調整を試みている。
ホンダ・ベトナムは、代理店と顧客の利益の最大限の調和を図るという精神から、顧客と代理店の照会を容易にする目的で希望小売価格を発表し、また、この販売価格での消費者への販売を検討するようディーラーに推奨している。
しかし、同社と代理店は独立したビジネスパートナーであり、代理店には、価格管理を含む販売活動を行う権利がある。そのため、同社は、競争法などを遵守するため、代理店に介入・要求・一定価格での販売強制をすることはできない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。