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「ラプンツェル症候群」による子どもの腸閉塞が増加 ホーチミン市
〈写真:Tuoi Tre〉
ホーチミン市の医師によると最近、ラプンツェル症候群と呼ばれる髪の毛の摂取による腸閉塞の症例が増えている。
ラプンツェル症候群は、食べた毛髪が胃の中で絡まり、健康障害を引き起こす珍しい病状である。
自分の髪の毛を引っ張って摂取するという強迫性障害を特徴とするこの症候群は、グリム童話に登場する長髪の少女ラプンツェルにちなみ命名された。
同市立小児病院の集中治療・毒物科のNguyen Cat Phuong Vu医師は28日、8区在住の1歳女児の腸から毛髪を外科的に取り除いたと発表した。
この女児は嘔吐、下痢、腹部膨満感とともに持続的な鈍い腹痛の状態で入院しており、超音波検査とX線検査の結果、毛髪による腸閉塞に陥っていることが判明した。
医師はすぐに腸内の毛髪を取り除く手術を行った。同様のケースはこの数年で20件目だという。
医師の説明によると、髪の毛は体内に摂取しても食べ物として消化されないため、胃や小腸に毛玉ができ、場合によっては腸の内腔に沿って長い毛束が留まることになる。
手術後、同女児は意識を取り戻したが、治療が必要な精神障害があったという。
同様に、同市第2小児病院でも、同じ年頃の女児の腸から巨大な毛の塊を手術で取り除いたケースがある。
この女児は、激しい腹痛とともに下痢と嘔吐の状態で病院に運ばれるまでの5日間、腹部の痛みに悩まされていた。
この病院では過去数年間、このようなラプンツェル症候群の患者を治療してきたが、このところ患者数が増加傾向にある。
ほとんどの患児は毛玉を除去するための手術を必要とし、術後は長期間に渡り心理的な監視が必要となる場合が多い。
医療専門家によると、手術後に予防策を講じることが非常に重要であり、ラプンツェル症候群の再発を防ぐには、両親や親戚など、直接子供の面倒を見る人が重要な役割を果たす。
保護者らは、ラプンツェル症候群の兆候を早期発見するために注意深く監視し、心理的なものを含む適切な手段を講じるために医療専門家と連携する必要がある。
ラプンツェル症候群の再発を防ぐには、親のカウンセリング、神経精神科の評価と治療、長期的なフォローアップ、行動療法を行う必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。