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ベトナムの製造業成長率、13ヶ月ぶりの高水準に
〈写真:VnExpress〉
新型コロナウイルスの影響からの回復が続き、5月は製造業の成長が加速した。
S&Pグローバルが1日に発表した最新の調査では、購買担当者指数(PMI)は4月の51.7から5月には54.7に上昇し、伸び率は2021年4月以降で最速となった。
企業が購買活動や雇用を増やす一方で、生産と新規受注の急増が記録され、業況は1年以上で最も強化された。
S&Pグローバルのエコノミクス・ディレクター、アンドリュー・ハーカー氏によると、ベトナムの製造業は、通常通り操業できるようになっており、5月には生産と新規受注の伸びが急激に加速、それに伴って雇用と購買が押し上げられた。
各企業が今後新型コロナウイルスの問題に対処する必要がないという確信も強まっているという。
新規受注が持続的に伸びていることから、企業は雇用を継続し、2カ月連続で雇用を増加させた。
しかし、インフレ率は5月に緩和の兆しを見せたものの、依然として高止まりしており、投入コストと物価の上昇率はここ3ヵ月で最も緩やかなものとなっている。
ベトナムの1〜5月のインフレ率は、前年同期の1.29%に対し、2.25%に達している。
燃料費の上昇、船賃の高騰がインフレ圧力に拍車をかけている。
また、中国の主要都市におけるロックダウンは、輸出需要の低迷と配送の遅延をもたらし、このセクターに影響を与えた。
同氏によると、各企業は中国本土のビジネスが正常に戻り、ベトナムの回復をさらに後押しすることを期待している。
S&Pグローバル・ベトナム製造業PMIは、製造業のパフォーマンスを測定するもので、400社を対象とした調査から算出される。
PMIの値が50を上回ると前月から製造業が拡大したことを示し、50を下回ると縮小したことを示す。
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