ハノイの豪雨、近郊では10日間以上ボート移動を余儀なくされる

2022年06月07日(火)13時11分 公開
ハノイの豪雨、近郊では10日間以上ボート移動を余儀なくされる

〈写真:Tuoi Tre〉

 

ハノイ市タイホー区の一部住民は、同市を豪雨が襲った影響により過去10日間、ボートでの移動を余儀なくされている。

 

同区トゥーリエンの地元住民によると、近隣は10日間浸水しており水が引く気配はない。こうした状況は約11年前から続いているという。

 

2011年以降、同様の浸水が繰り返し発生しているが当局による問題解決はなされておらず、浸水が引いた後には、ハエや蚊が大量発生することもある。

 

トゥーリエン湖の湖底が何年も改修されておらず、水の排水がうまくできないことが原因だとされており、大雨で浸水が長引くと、近隣住民100世帯以上の生活が一変する。

 

特に子どもや高齢者は、外出する際に家族の助けが必要となり困難な状況に晒されている。

 

地元報道機関の記者によると、5日朝の時点で同区の複数箇所が依然として膝の高さの水に浸かっていた。水は黒く、苔でいっぱいで、悪臭を放っていた。

 

多くの住民がボートでの移動や仮設の橋を作ることでこの状況に対処している。

 

タイホー区人民委員会のグエン・ディン・キエン委員長は、深刻な浸水が非常に長い間続いていることを確認した上で、数年前にトゥーリエン湖底を浚渫する計画が承認されているが、企業がそのプロセスを実行しなかったことを説明した。

 

また、同委員長によると同地域の洪水対策予算が承認されたため、トゥーリエン湖低の浚渫作業を今年の第3四半期中に実施し、将来的にはトゥーリエン湖の水の一部が西湖に流れるように下水道も建設される予定である。

 

現時点では、短期的な解決策として地元当局がトゥーリエン湖に大容量ポンプを設置した。

 

保健部門は水が引いた後に近隣住民の生活環境を確保するために一定の措置を講じる予定である。

 

 

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