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ベトナムの海洋研究所、カクレクマノミの繁殖に成功
<写真:tuoi tre>
ベトナム中南部カインホア省にある海洋研究所は、18億ドン(約1043万円)に相当する2年間のプロジェクトの一環として、カクレクマノミの繁殖に成功した。
海洋学研究所のHo Son Lam職員によると、ベトナムでカクレクマノミ(別名:Amphiprion ocellaris)が養育されたのは今回が初めてである。
カクレクマノミの繁殖は、ベトナム科学技術アカデミーが2021年〜2022年にかけて実施することを承認した「カクレクマノミの商業開発に関するプロジェクト」の一部である。
このプロジェクトは、将来的に中国本土、米国、台湾、欧州などの市場にカクレクマノミを輸出するための準備として、野生捕獲のカクレクマノミを代替し、生態系の劣化を防止することを目的としている。
ベトナムでは毎年3月〜5月にかけて、チュオンサ諸島でカクレクマノミ約3000〜5000匹が捕獲されている。
天然のカクレクマノミは色が美しくサイズも大きいが、水族館などの飼育環境に対する適応力が低い。また、病気にもかかりやすく、シアン化物漁による死亡のリスクも高い。
一方、人工的に生産されたカクレクマノミは生存率や適応性が高く、量的にも質的にも一年中安定した供給が可能である。
人工繁殖されたカクレクマノミは、体長3〜5センチ程度で市場に出回り、6センチになると繁殖が可能になる。
2021年3月に始まったこのプロジェクトの枠内で、モカストーム、フロストバイト、スノーフレークという3種類のカクレクマノミの繁殖が成功している。
現在、モカストーム種のカクレクマノミは1匹あたり最高170万ドン(約9850円)で販売されている。
海洋研究所で最近飼育された6000匹のカクレクマノミの中には、珍しい色をした突然変異も多くいる。
通常のカクレクマノミは1匹4万ドン(約230円)で売られているが、突然変異のものは1匹30万ドン(約1740円)〜100万ドン(約5800円)で販売される。
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