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世界自然保護基金、観光業界に象牙やサイの角製品の宣伝中止を要請
〈写真:VnExpress〉
世界自然保護基金(WWF)はベトナムの観光業界に対して、外国人観光客が観光地で象牙製品やその他の絶滅の危機に瀕した野生動物を素材とした物品の購入を防ぐために、より強力な措置を取るべきと要請した。
WWFの野生動物違法取引防止プログラムのNguyen Dao Ngoc Vanマネージャーは22日、ベトナムが象牙とサイの角の取引のための「グローバルホットスポット」になっていることを指摘した。
Van氏の言葉を引用したVoice of Vietnamによると、外国人観光客が象牙やサイの角の製品を求めてベトナムにやってくることが、これらの製品の狩猟、収集、輸送、流通を促進している。
パンデミック以前にベトナムを訪れた中国人観光客約600人を対象にした調査では、17%が滞在中に象牙製品を販売する店を訪れ、約2パーセントが平均1200万ドン(約7万円)を支払っていることが明らかになった。また、59%の人が現地のツアーガイドに象牙製品の販売店を薦められたと回答している。
WWFによると、ベトナムの多くの有名な観光地では、象牙、サイの角、センザンコウなどの野生動物製品が販売されている。
2017年、野生動植物の取引に取り組む世界的な非政府組織TRAFFICは、ベトナムで人気の象牙市場13カ所を調査した。その市場のほとんどは、ハロン、モンカイ、ニャチャンといった中国人に好まれる観光地にある。
Van氏は、「野生動物の取引は、ベトナムの美しく平和なイメージに影響を与え、環境問題に関心を持つ外国人観光客にとってベトナムの魅力を低下させる。ツアーガイドや旅行会社が象や野生動物の保護に取り組み、外国人観光客に伝え、絶滅危惧種の保全の必要性を認識してもらうことを期待する」と語る。
ハノイ観光協会のTrinh Thi My Nghe副会長は、ツアーガイドや観光業者の間で野生動物保護に関する意識を高めるためのワークショップを開催するWWFの取り組みの支持を表明した。
ベトナムはサイの角、象牙、センザンコウ製品の取引を禁止しているが、法執行が弱いために闇市場が栄え、世界への供給源になっている。
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