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ダナン市には夜間のエンターテイメントが欠如:専門家
〈写真:VnExpress〉
ダナン市はベトナム中部地方の観光中心地であり、多くの魅力がある旅行先であるが、高額消費観光客向けの夜間娯楽活動の欠如が指摘されている。
6月中旬、ダナン市を家族4人で旅行に訪れたアンさんは、「泳いだり、外食したり、バーナーヒルへ行く以外にダナン市には観光客向けのサービスがほとんどない。特に夕方以降は食事をしてホテルに戻れば他のアクティビティはない」と旅行がつまらなかったと話す。
ハノイ市在住のフオンさんも先月ダナン市に旅行で訪れ1泊した。夜の同市の象徴である火を噴くドラゴンブリッジを見たが、他に何ができるのか分からなかったという。
「午後9時半からダナンの街には人がいなくなり、さびれた感じになる。夜市やバックパッカー街もあったが、サービスはいまいちであった」と振り返る。
ダナン観光協会のカオ・トリ・ズン会長は先週初めに開催された観光会議で、「ダナン市は高額消費者向けの夜の娯楽やショッピング活動の深刻な不足に悩まされている」として、同市の夜間娯楽活動の不足が何年も前からの事実であると認めている。
同市には観光客がお金を使う価値があると考えるようなユニークな特徴を持つアートショーがなく、多くの観光客がレストランのスタッフから午後10時までに帰るよう注意されることに不満を抱いている。
同会議に出席した経済学者のTran Dinh Thien氏によると、ダナン市がベトナムのトップ観光地になることを望むのであれば、観光客を引き付け消費を増やすために、豊富な旅行体験で夜の経済を発展させる必要がある。
同氏は、「バーナーヒルズやゴールデンブリッジのような主要な観光スポットがあっても、今後数年間に新しい観光サービスを開発できなければ、ダナン市に再訪する観光客はほとんどいないだろう」と話す。
観光諮問委員会のメンバーであるLuong Hoai Nam氏によると、ダナン市の観光は回復し始めているが、夜間娯楽の不充実により、外国人観光客の誘致ではバンコクやシンガポールといった地域の同業者に大きく遅れをとっている。
ダナン市は2016年〜2018年にかけて、夏の旅行シーズンに開催される独自の国際花火祭で世界の観光客を引き寄せていたが、パンデミックの影響により中断されたままとなっている。
同市観光局のチュオン・ティ・ホン・ハン局長によると、同市当局はパンデミック後のシナリオとして、外国人観光客の再訪を誘致するため、観光サービスの質の向上とナイトライフ体験の開発を進めている。
8月15日までは毎週土曜日と日曜日にストリートカーニバルを含む一連のイベントが開催され、アーティスト200人がアジアパーク〜サンワールド・ダナン・ワンダーからハン川のドラゴンブリッジまでパレードを行う予定である。
7月にはアジアパークのメイン広場で5000人を収容できる音楽パーティーが開催され、8月には1万人以上を収容できる国際電子音楽祭も開催される。
ダナン市は今年、国内観光客332万人、外国人観光客18万人の受け入れを目標としている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。