ベトナム中部、パンデミック後の観光ブームに沸く

2022年07月13日(水)12時47分 公開
ベトナム中部、パンデミック後の観光ブームに沸く

〈写真:VnExpress〉

 

ユネスコ世界遺産を含むベトナム中部の人気観光地では、新型コロナウイルスに関する規制の緩和・解除後に観光客が急増している。

 

ベトナムが3月15日から入国時の検疫免除を許可し、パンデミック前のビザ免除政策をほぼ再開した後、ダナン市ではホテルの稼働率が週末に70〜75%にまで回復している。

 

同市観光局によると、今年上半期に受け入れた国内観光客数は前年同期比39.5%増の127万人で、パンデミック前の60%程度に達した。また、パンデミック前の水準の3.2%である5万7800人の外国人を受け入れている。

 

同市観光事業連合の議長は、中国や韓国といった主要な市場が以前と同様の状態で観光再開をしていないため、国際的な観光市場の回復にはまだ時間がかかると予想する。

 

同議長によると、今年後半にはダナン市と韓国、タイ、シンガポールといったアジアの観光拠点を結ぶフライトが週90便になる予定である。

 

世界最大の洞窟「ソンドン洞窟」を擁するクアンビン省も観光産業の回復が早く、1〜6月の外国人観光客数は前年同期比138%増の7600人を突破した。しかし、この数字はパンデミック前の平均入国者数の5%にしか相当しない。

 

ユネスコ世界遺産のホイアンは、今年上半期に前年同期比6倍、パンデミック前の4%に相当する9万1000人の外国人を受け入れた。

 

古都フエの観光客数は前年同期比34%増の77万1000人であったが、外国人観光客の数はパンデミック前のわずか1%であった。

 

人気のビーチタウンであるクイニョンを擁するビンディン省は、前年比92%増の230万人の観光客を受け入れた。

 

複数の業界関係者は政府が観光振興キャンペーンを強化し、現行のビザ政策を緩和して、今年の残り数カ月の間に業界に大きな弾みをつけることを提案している。

 

ベトナムは今年、外国人到着者数が記録的な水準に達していた2019年の30%程度となる500万人を目標としているが、上半期を終えた現時点で外国人観光客の受け入れ数は60万2000人に留まっている。

 

 

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