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相次ぐグラブの手数料追加による値上げ、利用者から不満の声
〈写真:Vietnamnet〉
グラブ(Grab)は運賃値上げのために意味のわからない手数料を常に導入する一方で、ドライバーへの恩恵があまりないとして、多くのユーザーから不満の声が上がっている。
グラブは今月6日から注文時のドライバーの負担を軽減することを目的として、GrabBikeとGrabFoodに3000〜5000ドン(約17〜29円)の猛暑対策サーチャージを適用した。
これに伴い、ハノイ市とホーチミン市ではGrabBikeの乗車とGrabFood、GrabMartの注文1回につき5000ドン(約29円)の追加料金を徴収している。GrabExpressサービスに関しては、1回の注文につき3000ドン(約17円)の追加料金が発生する。
これらの追加料金の発表直後、多くの消費者が憤慨した。
ハノイ市在住のハイさんはGrabBikeを利用して出勤することが多いという。グラブはピーク時の運賃を継続的に値上げしており、そこに新たなサーチャージが追加されたため、彼女の支払いは以前よりも多くなっている。
「暑いとは何なのか?確かに外の道路に出れば暑い、運転手も乗客も暑さに悩まされている。もっとお金を集めれば涼しくなるのか?」と疑問を投げかける。
ハイさんは「猛暑追加料金」はグラブが運賃を上げるための言い訳だと考えている。グラブがドライバーを大事にしたいのであれば、顧客に対するサーチャージという方針ではなく、他の形で利益を得る方法があると指摘する。
他のグラブ利用者であるチャンさんも猛暑での追加料金は全く理不尽なもので、グラブがドライバー支援の名目で利用者への値上げを行っていると考えている。
新型コロナウイルスの影響により消費者が支出を引き締めている中で、グラブが継続的に手数料を導入し値上げすれば、徐々に利用者の「グラブ離れ」が進む可能性が高い。
今回の追加料金に関しては顧客だけではなく、ドライバーをはじめとするグラブのパートナーも懸念を表明している。
Grabbikeのドライバーであるトゥアンさんによると、サーチャージは全体の料金に加算されるため、グラブ自体がサーチャージによる値上げ分を享受しており、ドライバーのためになってはいない。
今回問題になっている猛暑対策サーチャージは、グラブ利用者が負担しなければならない多くの料金の1つに過ぎない。
グラブは月曜日〜日曜日の22時〜6時の間には1回あたり1万ドン(約59円)の追加割増料金を規定している。また、長距離の場合には最初の2キロを過ぎると1分あたり350ドン(約2円)を追加で徴収する。
旧正月期間中の1月28日〜2月3日には、1回あたり1万〜1万5000ドン(約59〜88円)の追加割増料金を徴収している。グラブは「この追加チャージによって旧正月のピーク時に営業するドライバーを増やすことが出来る」とコメントしている。
また、グラブ利用者に対して「5分待ち」ポリシーの適用も開始されており、ピックアップポイントにドライバーが到着してから5分以上経っても現れない、または遅れた顧客に対して3000ドン(約17円)の罰金が科される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。