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世界的なサル痘流行、ベトナムは検査能力の欠如に直面

2022年07月26日(火)16時18分 公開
世界的なサル痘流行、ベトナムは検査能力の欠如に直面

〈写真:VnExpress〉

 

世界保健機関(WHO)が23日にサル痘を世界的な健康上の緊急事態と宣言したが、ベトナムではサル痘を検出し対応するための能力が欠如しており、困難な状況に直面する可能性が高い。

 

保健省は24日、WHOや米国疾病対策センター(CDC)を含む国内外の保健機関と、サル痘の世界的流行への対応について緊急会議を開催した。

 

予防医学総局のグエン・ルオン・タム副局長によると、ベトナムではまだサル痘患者が発見されていないが、タイ、中国、シンガポール、カンボジアなどの近隣諸国ではすでに症例が確認されており、国境を越えて同国でも感染が拡がる危険性が高い状況となっている。

 

国立衛生疫学研究所のダン・ドゥック・アイン所長は、同研究所が他の衛生機関と協力し、バイオ製品や検査方法など、サル痘検査のためのリソースを提供するようWHOとCDCに要請したことを明らかにした。

 

ベトナムにはサル痘検査用の製品がないため、まずはWHOからサンプルキットの提供を受け、その後に保健省の認可を取る必要がある。

 

ホーチミン市パスツール研究所のグエン・ヴー・チュン所長は、適切な検査キットを待つ間、緊急事態における病気の診断とスクリーニングのために、研究室で特定のバイオ製品を一時的に使用することを提案している。

 

アイン所長によると、現在米国で2種類のサル痘ワクチンが承認されているが、いずれも成人用である。また、WHOはこれらのワクチンはサル痘に最も弱いグループにのみ投与すべきと主張しているという。

 

WHOのSorroco Escalanteベトナム代表代行は、ベトナムはサル痘対策として天然痘ワクチンを使用すべきだと述べているが、ベトナムには天然痘ワクチンの蓄えがないため、WHOに支給を要請している。

 

医療サービス管理局のグエン・チョン・コア副局長によると、同局はサル痘の診断プロセスと治療法を考案し、来週から承認のための会議が始まる予定である。

 

サル痘の典型的な症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、皮膚病変、発疹などであるが、重症化すると敗血症や肺・脳の合併症を引き起こす。

 

グエン・トゥ・リエン・フオン副保健相は、サル痘は感染力が弱く、直接接触などにより感染することがほとんどであると述べ、国境での検出対策を強化し、緊急時に病気を診断するために研究室でバイオ製品を使用することに賛成であるとの考えを明らかにした。

 

サル痘は、現在70以上の国と地域で確認されており、1万6000人以上が感染し、5人が死亡している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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