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ベトナムでは飼い犬の管理が不適切、より厳しい規制が必要
〈写真:Tuoi Tre〉
ベトナムではピットブルのような凶暴な犬種の購入が非常に容易であり、こうした犬種を管理し、不幸な事件を防ぐための規制が十分に行われていない。
Facebookにはピットブルの飼い主や業者のグループが多数存在し、数万人のフォロワーを集めている。
その中の1つでD.V.T.というユーザーがピットブルの販売に関するステータスの投稿を行っており、完全に成長した体重45キログラムのメスのピットブル1頭が3000万ドン(約17万5100円)で販売されている。
売主によると、このピットブルは非常に攻撃的で家の警備に適しているという。
別のFacebookグループでは、30キロのピットブルが「噛む力が強く、信頼できる家守りとして訓練されている」として2000万ドン(約11万6730円)で販売されている。
ホーチミン市在住の貿易商を営む愛犬家によると、ピットブルは大型犬で過剰なエネルギーを持っており、狭い場所で飼われ躾が悪いと、ストレスで異常に攻撃的になることがある。
正しい知識を持たない飼い主の中には犬にステロイドを与えたり、筋肉の成長を促進するために生肉を食べさせたりと不健康な風潮がある。
ベトナムではピットブルの飼育が禁止されていないため、これらの犬が人を襲うのを防ぐことは非常に困難である。
ホーチミン市弁護士会のDo Ngoc Thanh弁護士は、犬商人は法律に従って関連機関に事業運営を登録する必要があると述べ、外国産の犬の中には、国内産と比較して攻撃的な犬種も多いため、こうした特殊な犬の取引や飼育には厳しい規制が必要だと指摘する。
当局は脅威レベルが高い犬種のリストを作成し、その犬種の売買や飼育に関する条件や規制、違反者への厳しい罰則を課す必要がある。
獣医によると、犬の飼い主には現在、自治体への登録、家の中での飼育、環境衛生の確保、散歩の際の口輪やリードの使用、毎年の狂犬病予防接種などが義務付けられている。
しかし、同国でピットブルやシェパードなどの攻撃的な犬種を飼う飼い主の多くは、登録を行っていない現状となっている。
農業農村開発省動動物生局のNguyen Van Long局長代理は、1歳の少年がピットブルに噛み殺された事件は非常に心が痛むと述べた上で、不幸な事件によってこの犬種が禁止されるべきではない、多くの規制と科学的研究に基づいて行われるべきだと考えを明らかにした。
同氏によると、ベトナムでは約1000万世帯が犬を飼育しており、犬が人間を襲うケースはまだ稀である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。