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ホーチミン市の不動産投資家、今年の市場は弱含みと予想
<写真:Vnexpress>
不動産投資家は銀行の信用収縮と市場を支える情報不足によってホーチミン市の不動産価格が今年中に下落することを懸念している。
不動産投資家のニエンさんは、ここ数ヶ月間での市場下落の兆しを受けて住宅と土地からなる230億ドン(約1億3118万円)のポートフォリオを売却した。
不動産投資で15年の経験を持つニエンさんによると、資金の回収率は35%で予想していた50%よりも低い状態となったが、信用政策が予測できない影響を与える可能性が高い状況であるため、リスクヘッジの方が重要である。
同市内東部と西部市場を中心に活動している投資家のミンさんは、信用政策の強化や取引件数の減少が市場に悪影響を及ぼしていると指摘する。
多くの投資家がパンデミック時のようには不動産価格が上昇せず、年末に価格下落の波が来ることを懸念しており、需要が減少して売却自体が難しい状態となっている。
コンサルタント会社クッシュマン&ウェイクフィールドの報告書によると、同市不動産市場はベトナム国家銀行の信用引き締め政策の影響を大きく受けている。
投機防止に関する政府の命令を受けて多くの銀行が融資の引き締めに転じており、「信用収縮」という言葉が4月上旬以降の市場で頻繁に使われるようになった。
同社によると、信用へのアクセスが困難になるにつれて投資家は買い控えを起こしており、取引の減少につながっている。
エコノミストのディン・テェ・ヒエン氏によると、信用収縮が投資家の心理に大きな影響を与えており、多くの人がもはや価格の上昇を期待していない。
投機筋や短期投資家は不動産価格がさらに下落すると予想して購入を控えており、ここ数カ月で一部の地域では取引が10〜20%減少している。
また、多くの投資家が利益を減らして資産を売却している。
不動産リストプラットフォームBatDongSan.com.vnの1000人を対象にした報告書によると、投資家は年初に比べて市場の見通しについて楽観的でなくなっており、今後1~5年の不動産価格上昇を予想する回答者は年初の57%に比べ35%程度に留まっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。