ホーチミン市刑務所で暴動を扇動、囚人2人に実刑を加算
<写真:VN Express>
パンデミック時にホーチミン市の刑務所で暴動を扇動した囚人の男2人に対して新たな実刑判決が下された。
この判決によってチャン・トゥアン・ハイ受刑者(37)とグエン・バン・チョン受刑者(32)は、拘留に関する規則違反によって共に1.5年の実刑判決を受けた。
ホーチミン市人民裁判所の裁定によると、両受刑者は元々の麻薬違法取引と恐喝、人身の違法な逮捕・拘留・収監の刑期と合わせてハイ受刑者は合計21.5年、チョン受刑者は合計17.5年の刑期となる。
昨年7月6日、パンデミック時の同市チーホア刑務所でチョン受刑者と他の受刑者9人から発熱や咳、呼吸困難などの症状が確認された。
その3日前には26歳の受刑者が新型コロナウイルスによって死亡している。
チョン受刑者を含む10人が治療のために刑務所内のチーホア病院に運ばれた際、医師の指示に従わずに特別待遇を要求した。そのため、受刑者10人は独房に戻された。
しかし、チョン受刑者らは独房を拒否し、刑務所外の病院に連れて行くことを要求した。
看守が受刑者に食事を運んでいる隙に受刑者約30人が暴動を決意し、独房を出て廊下になだれ込んだ後に治療を要求した。
同日午後2時、受刑者2人が呼吸困難を訴えてチーホア病院に搬送された。
その後、廊下にいた受刑者たちは看守が新型コロナウイルス感染者に治療を受けさせずに深刻な状況を招いたとして暴動を起こした。
チョン受刑者とハイ受刑者は壁をよじ登り、他の者を扇動して看守職務の妨害を行った。そしてハイ受刑者は受刑者仲間からハンマーと鉄棒を借りて複数の独房の鍵を壊し、受刑者約60人を解放した。
同日午後8時までに、当局は受刑者を独房に再収容することに成功している。
チーホア刑務所はフランス領インドシナ植民地政府が1943年にメゾン・セントラルの代わりとしてLy Tu Trong通りとNam Ky Khoi Nghia通りの角地に建設したものである。
同刑務所の歴史において脱獄が成功したのは2回だけで、長い間ベトナムで最も安全な刑務所の1つとされていた。
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