ベトナムで8年ぶり、鳥インフルエンザのヒト感染例を記録

2022年10月21日(金)10時39分 公開
ベトナムで8年ぶり、鳥インフルエンザのヒト感染例を記録

<写真:VN Express>

 

保健省は20日、北部フート省で5歳女児へのA/H5型鳥インフルエンザ感染が確認され、2014年以来8年ぶりとなる人への感染確認例だとして発表を行った。

 

国立衛生疫学研究所のチャン・ヌー・ズン副所長によると、同研究所は少女が住む地域にチームを派遣し、動物衛生局と農業農村開発省、地元当局と協力して、今回の感染に関する医学的調査を行った。

 

感染した女児と接触したことが明らかになっている65人の検体は全て陰性で、健康状態も正常であることが確認されている。

 

女児への感染経路は明らかになっていない。

 

グエン・ティ・リエン・フオン副保健相は医療当局に対し、鳥インフルエンザ患者を監視・早期発見し、ホットスポットを消滅させるための対策を強化するように要請した。

 

また、鳥インフルエンザ予防のためのガイダンスを再確認し、発生を防ぐための計画を立案する必要があるとしている。

 

2003年以降にベトナムではA/H5のヒト感染例が128件記録されており、いずれもH5N1型ウイルスへの感染であった。国立衛生疫学研究所によると64人が死亡した。

 

2014年には南部ビンフック省とドンタップ省で2人のH5N1感染者が発生し、いずれも死亡しており、両名ともに家禽類と接触していたことが確認されている。

 

鳥インフルエンザは発熱や咳などの軽い症状〜肺炎といった重い症状、さらには死に至る呼吸器系の感染症症状を引き起こす可能性がある。

 

 

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