おすすめのプロモーション
ロンタイン空港建設が遅延の可能性、建設業者と用地の確保に苦戦
<写真:VnExpress>
ベトナム最大の空港となるロンタイン国際空港の建設は、旅客ターミナルの設計・建設・設備設置に関する約35兆2000億ドン(約1959億3725万円)の入札パッケージの請負業者が決まっておらず、予定に遅れが生じる可能性がある。
同空港プロジェクトの出資者であるベトナム空港公社(ACV)は先日、プロジェクトの入札が取り消しとなり、新たに入札を行う必要があることを発表した。
ベトナム南部のドンナイ省にあるロンタイン国際空港は2021年に着工し、2025年に第1期が開業する計画である。
現在は旅客ターミナルの敷地が整地され、予定通り今月末に着工できる状態となっている。
ACVのドー・タット・ビン氏によると、9月24日に入札を呼び掛けたが、要件を満たす業者は現れなかったという。地元企業は空港のような特殊プロジェクトでの経験が不足しており、外国企業は2025年という期限を非現実的として不参加であった。
ACVはプロジェクト要件の再検討を進めているが、現時点で入札取消と再開がプロジェクトの予定に与える影響は明確になっていない。
同氏は業者の選定後に必要な作業量と時間の計算が可能であるとしており、今月中か遅くとも来年の初めには入札を再開する予定であるという。
また、プロジェクトの入札だけではなく、用地確保も同空港の建設が進まない要因となっている。
ACVによると、ドンナイ省当局は今年11月までに必要な土地の98%を整地したが、残り2%の整地は再定住が必要な住民への補償や移転手続きの煩雑さにより滞っている。
さらに、建設資材や物資を運搬するための道路2本についても、建設用地として確保されていない状況である。
交通運輸省は9月にベトナム空港公社(ACV)とベトナム民間航空局(CAAV)に対して、2025年9月2日の開港を命じている。
同空港の建設費用は推定160億ドル(約2兆3749億円)で、年間1億人の利用者を見込んでおり、開港後にはタンソンニャット国際空港に代わるベトナム最大の空港となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。