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アップデート進行中、ベトナムではテト前の整形がトレンド
<写真:VnExpress>
ベトナムではテト前に美容整形手術の需要が急増し、様々な女性が1年で1番大きな支出をして自身の外見を修正するという。
ホーチミン市在住のボイ・ゴックさん(36)はテト(旧正月)に向けて美しくなるため、鼻の整形と頬の脂肪を減らす注射に1億ドン(約56万1330円)以上の費用を支出した。
ゴックさんの新しい鼻梁はアメリカの技術を用いた外科的軟骨、鼻先は耳の軟骨でできており、頬の脂肪を溶解するフィラー注入には3300万ドン(約18万5240円)を費やしている。
また、昨年には豊胸手術とセラミック歯に1億7000万ドン(約95万4270円)近くを支払っており、「これからも自分の体に欠点があれば修正する」と自信満々に語る。
ゴックさんによると、テト前に美容整形を受けるのは1年間働いた貯金があり、同時に美容外科がテト前割引を多く提供しているからであるという。
今年は美白と筋力アップの施術を行う計画も立てている。
ハノイ市でマーケッターとして働くマイさん(26)は普段から酷いニキビと色素沈着、シワに悩まされており、テト祝いに醜い肌で出席したくないとして友人から3000万ドン(約16万8400円)を借り、スキントリートメント・パッケージを購入した。
マイさんが購入したパッケージは相場よりも高価であったが、周囲からの評判が良かったため、休日に自分の外見で人々に感銘を与えたいという一心で「リスクを取る」ことにしたという。
ゴックさんとマイさんはテト前に外見を手早く改善しようとする多くの人々のうちの2人に過ぎない。
ベトナムの市場調査サービスが女性2000人を対象に行ったテトの消費動向に関する2021年の調査によると、回答者の74%以上が「新しい衣類の購入や美容整形を受けることは必須の出費」と回答している。
22%以上が「健康や外見のために約300万〜500万ドン(約1万6840~2万8070円)を費やす」と回答し、11%以上が「テト前に美容のために1000~1500万ドン(約5万6130~8万4200円)を使う予定」と回答した。
独身女性の場合、テト前の美容費は休日最大の支出であり、約3.4%が2000万ドン(約11万2270円)以上の出費をしている。
また、ハノイ市やホーチミン市、ダナン市などの大都市に住む女性は、休暇前に自分自身のために多くの出費をする傾向があることが明らかになっている。
ホーチミン市医学薬学大学病院形成美容科のヴー・フー・ティン副部長によると、テト前にはいつも美容整形手術が急増する。
ハノイ市のDuc Giang General病院やBuu Dien病院、Bach Mai病院でも、今年の美容整形手術件数が20〜30%増加している。
テト前に最も人気のある美容整形は肌のデトックスや肌の再生、角質除去、筋肉のリフトアップ、肌の若返り、美白、糸リフト、ボトックス注射、フィラー注射などである。
ティン副部長によると、テト前に女性が外見にお金をかけるのは必要性からではなく、「テトは1年に1回しかない」という心理からきているという。
また、テト前整形トレンドの最悪の原因の1つは、テト中に友人や親戚から外見に関する侮辱を受ける女性が非常に多いことも原因になっている。
女性の外見に関する否定的なコメントはしばしば不安や低い自尊心をもたらし、テト前に整形手術ですべてを解決しようと急ぐのは心理的トラウマの産物であり、多くの人が何としてでも自分の外見を良くしようと躍起になるという。
しかし、ティン副部長によると、まぶたの手術や鼻の矯正、フィラー注入、くびれや豊胸、腹部の脂肪除去といった身体に過度に干渉するサービスはリスクが高く、一度に多くの施術を受けようとした多くの女性が出血や感染症、長期にわたる回復治療など大きな影響を受けている。
多くの専門家が美容には時間がかかるという意見に同意しており、施術を急いだり、質の悪い施設に頼ったりしないようにと警告する。手術を受ける前には専門家と相談し、安全性を確保するために評判の良い美容施設を選び、準備をする必要がある。
また、単純に流行を追いかけるのではなく、信頼できる美容サービス提供者を選ぶことで、お金を失ったり、危険な目に遭ったりすることを防ぐことが可能となる。
何度も整形手術を受けているベテランのゴックさんは「美容整形で合併症が起こるケースはよくあるが、それは信頼できる施設で行われていなかったり、医師が必要な資格を持っていなかったりするためである。私が整形を計画するときはとても慎重になる」と語った。
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