チョコパイのオリオン、ベトナム国内の製菓業界で首位独走

2023年02月02日(木)12時01分 公開
チョコパイのオリオン、ベトナム国内の製菓業界で首位独走

<写真:VnExpress>

 

韓国の菓子メーカー「オリオン(Orion Corp​​)」のベトナム現地法人「オリオンフードビナ」は、昨年の売上高が4億ドル(約514億2160万円)を超え、ベトナムの製菓業界の売上でトップとなった。

 

市場調査などを行うニールセンによると、人気スナック菓子「チョコパイ」を製造する同社は昨年、パイ市場で66%のシェアを占めている。

 

競合他社である国内の大手菓子メーカー「ビビカ(Bibica)」と「ハイハ(Hai Ha)製菓」の売上高はそれぞれ1兆6000億ドン(約87億7541万円)、1兆5000億ドン(約82億2695万円)となり、オリオンフードビナが大きく差をつけた。

 

オリオンフードビナは2005年に設立され、2011年に初めて売上高が1000万ドル(約12億8599万円)を突破した。

 

2021年にはベトナム最大の納税者トップ1000のうち139位にランクインしている。

 

オリオンフードビナのCEOであるPark Se Yeol氏によると、同社がベトナム市場をリードしている理由の1つは、現地の需要にフォーカスした戦略である。

 

同社は当初、チョコパイのみを製造していたが、その後クッキーやカスタード(カップケーキ)、キャンディなど、製品の多角化を行った。

 

従業員3600人のうち韓国人はわずか21人で、各部門の要職はすべてベトナム人が占めているという。

 

また、昨年だけで原材料費が70%急増したにもかかわらず、2018年から価格を据え置いていることも同社の競争力の理由の1つとなっている。

 

同社は2022年〜2025年にかけて毎年10%〜15%の成長を見込んでおり、1兆4000億ドン(約76億7735万円)をかけて新しい生産ラインを構築するとともに、ビンズオン省とバクニン省に加えて新たな工場を建設する予定である。

 

ベトナムの菓子市場は2020年〜2025年にかけて年平均7%成長し、66兆ドン(約3619億2386万円)に達すると予測されている。

 

ベトナム人の年間菓子消費量は、世界平均の3kgを下回る平均2kgである。

 

 

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