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ベトナムのカフェスアダー、ベトナム人コーヒー通が解説
<写真:VnExpress>
ベトナムの「カフェスアダー(練乳入りアイスコーヒー)」が「世界のコーヒーベスト10」で2位の栄誉に輝いたことを受け、ベトナム人コーヒー通が同国のコーヒーについて解説した。
ベトナムのコーヒーは主にロブスタ種というコーヒー豆を使用しているが、同品種はコーヒー通の間で「セカンダリー」と呼ばれている。世界的にはアラビカ種が人気であり、飲料会社の中には「味が洗練されていない」として、ロブスタ種を使用しない会社もある。
ハノイ市のコーヒーショップのオーナーであり、スペシャルティコーヒー協会(SCA)のバリスタでもあるクオン氏によると、ロブスタ種は栽培が容易で病害虫への耐性があり、ベトナムの土壌に適しているため、同国で多く栽培・消費されている。
しかし、ヨーロッパではロブスタ種を使ったコーヒーは中間的な位置付けであるという。
また、ベトナムには「ファインロブスタ」と呼ばれる高品質のロブスタ種があるが、同品種を使用する店舗は稀である。
同氏は「良いコーヒー豆や高価なコーヒー豆を使用したからといって、美味しいコーヒーを淹れることはできない」と語り、飲み方に対するコーヒー豆品種の適正の重要さを指摘する。
美味しいカフェスアダーを淹れるためにはロブスタ種が適しており、焙煎後の同品種は焦げたような、少し苦味のある砂糖のような味わいで、練乳とのバランスが非常に良い。アラビカ種をカフェスアダーに使用すると酸味が強く、口当たりが悪くなるという。
また、ベトナムのロブスタ種は世界のコーヒー通の目から見て、徐々にそのイメージを変えつつあり、2022年9月のワールドバリスタチャンピオンシップでは2017年と2019年の日本チャンピオンである石谷貴之氏がベトナムのロブスタ種を使用している。
これはロブスタ種の「セカンダリー」としての位置付けがポジティブに変化していることを示しているという。
「世界のコーヒーベスト10」では多くの外国人もカフェスアダーへ賛辞を贈ったが、大半が「コーヒーが濃すぎて不眠症になる」とコメントした。
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