ハノイ市でタクシーからトラの皮、違法に飼育された個体か

2023年03月20日(月)10時45分 公開
ハノイ市でタクシーからトラの皮、違法に飼育された個体か

<写真:VnExpress>

 

ハノイ市の警察は17日に同市ホアンマイ区で車両検査を実施し、タクシー2台からトラの皮3枚を発見した。

 

同警察によると、タクシー2台は同市内のバスターミナルにトラの皮を配送する途中であった。

 

発見されたトラの皮はそれぞれ3メートルほどの長さがあり、そのうちの1枚にはまだ尾が残っていた。

 

同警察の取り調べに対してタクシー運転手2人は、「客とは面識がない。皮を届けるために雇われた」と証言している。

 

現在は皮の出所を確認に向けた捜査が進められているという。

 

ベトナムは野生のトラが生息する13カ国のうちの1つであり、2010年にトラの数を倍増させるというという政令が発令されたが、生息数は激減する一方である。

 

世界自然保護基金によると、ベトナムではトラが絶滅の危機に瀕しており、2011年の30頭から2016年にはわずか5頭しか残っていないと考えられている。

 

ベトナムでは地元住民が骨や皮の売買のためにトラを違法飼育するケースが度々摘発され、ニュースになることがある。

 

 

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