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輸入品より高価! ベトナム産ドリアンの「ムサンキング」
<写真:VnExpress>
ベトナム産ムサンキング種ドリアンの価格は1kg150万~180万ドン(約8400〜1万円)で、輸入された同品種より20%高い価格となっている。
同国産ムサンキングの価格は殻付きで1kgあたり50万〜85万ドン(約2800〜4800円)で、殻を除くと1kgあたり150万〜180万ドンに相当し、2022年と比較して価格が10%上昇した。
マレーシア原産でドリアンの王様とも言われるムサンキングは、「世界最高のドリアン」として評価されており、ベトナムでは地元農家によって中央高原やメコンデルタ地域で栽培されている。
地元の市場では定期的に売り切れとなり、買い手はムサンキングを受け取るまでに2週間〜1カ月を要するという。
ドリアン愛好家であるホーチミン市のワイン氏によると、ムサンキングの果肉は香りが良く、風味豊かで脂肪分が多い。同氏は1ヶ月前に保証金を支払ってムサンキングを購入しているという。
ムサンキングは自然に落下した果物を空輸しており、他種よりも品質が高く、在庫が直ぐに無くなってしまうほどの人気である。
カントー市の卸売業者であるダン・マン・クオン氏によると、ベトナム産ムサンキングの高値は季節外れで供給量が少なく、需要が高まっているためであり、1日の供給量は200〜300kg程度である。
同市でムサンキングの生産を行うホア氏の農場では、早い時期に実をつける木が数本しかないため、大半の収穫が8月になるという。
この地域の農家はオフシーズンにドリアンを栽培することができるが、他の地域は同様ではない。
取引業者によると、供給不足に加え、ベトナム産の生鮮品種は輸送コストが高く、輸入の冷凍品よりも保存が難しいため、価格が割高になるという。
クオン氏はムサンキングが旬を迎え、生産量が多くなる7月〜8月に掛け、価格が低下すると予測している。
マレーシアのサバ州を原産地とするムサンキング・ドリアンは、クランタン州ムサン洞窟エリアに住むWee Chong Beng氏によって発見された後にマレーシア全土に広がり、やがて海外でも栽培が開始されるようになった。
ムサンキングは楕円形で重さは2〜4kg、殻は濃い緑色で、割ると中央に溝があるのが特徴である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。