おすすめのプロモーション
ベトナム人のがん死亡者数、交通事故死の18倍
<写真:VnExpress>
ベトナム保健省によると、同国ではがん患者数が増加傾向にあり、がんによる死亡者数は交通事故による死亡者数の18倍にも上る。
同国では約35万4000人ががん治療を受けており、その多くが最終ステージになってから発見されている。
同省のチャン・ヴァン・トゥアン副大臣によると、毎年18万2000人の新規がん患者が記録され、交通事故死亡者数の18倍にあたる12万2000人が死亡している。
ベトナム人10万人あたり159人ががんと診断され、106人が死亡している計算となる。
1993年のデータは開示されていないが、同国におけるがん患者数は増加の一途を辿っており、30年前との比較では遥かに多いという。
ベトナム人に多いがんは部位別に肝臓、肺、乳房、胃、結腸、直腸、白血病、前立腺、鼻咽頭、甲状腺となっている。
検診や早期発見、診断、治療といった面で医学的に進歩しているが、多くの患者は最終ステージに入ってから診察を受けており、死亡率を高めているという。
同副大臣によると、特に35歳以降は定期健診を受けるべきであり、多くの病気は早期発見によって治療が可能である。
がんに関しても同様で、早期発見が治癒率に大きく関わっており、生存の可能性はがんの進行状況や治療への反応、治療方法によって変わる。
がんは手術や放射線、化学療法、免疫療法といった様々な治療方法を組み合わせる必要があるが、中でも免疫療法は新しい治療法として期待されており、実際に多くの患者ががんを克服している。
ベトナムの疾病パターンは大きく変化してきており、非感染性疾患が増加傾向にある一方で、感染症は減少傾向にあるという。
現代ベトナム人の死因の80%が非伝染性疾患であり、心血管疾患と糖尿病、がん、精神障害による死因が上位を占めている。
これらの病気は食生活や汚染、運動不足といった様々な原因によって増加しており、同副大臣は「ウォーキングや禁煙、野菜、穀物、たんぱく質の多い健康的な食生活を送ることが重要である」と呼び掛けた。
世界保健機関(WHO)によると、世界では毎年約2000万人の新規がん患者が記録され、1000万人以上が死亡している。また、がん患者の3分の2は発展途上国の国民であるという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。