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ハノイの社会住宅価格、販売当初から2倍の金額水準に

2023年04月24日(月)10時05分 公開
ハノイの社会住宅価格、販売当初から2倍の金額水準に

<写真:VnExpress>

 

ハノイ市における社会住宅アパートの価格は、高い需要と少ない供給によって、5~7年前の販売開始時価格から2倍の水準に達している。

 

2014年に同市ホアンマイ区でRice City Linh Damプロジェクトの社会住宅アパートを購入したホアさんによると、当時の価格は1㎡あたり約1500万ドン(約8万6000円)で、63㎡の部屋が10億ドン(約571万6000円)で購入可能であった。

 

2020年にホアさんが売却した際の価格は15億ドン(約857万4000円)以上となり、60%の利益を得たという。

 

その後もRice City Linh Damの価格は上昇を続け、現在は1平方メートルあたり3200万~3500万ドン(約18万3000〜20万円)と、当初の価格から130%アップしており、CT3 HUD3やRainbow Linh Damといった近隣の商業プロジェクトアパート価格にほぼ追いついている。

 

他の社会的住宅プロジェクトでも同様に価格が上昇しており、同市ザーラム郡のDang Xaは2013年に1㎡あたり900万ドン(約5万1000円)で販売されたが、現在では1㎡あたり最低でも1800万ドン(約10万3000円)である。

 

同市バクトゥリエム区のEcohome 1プロジェクトの価格は、2013年販売時の1000万ドン(約5万7000円)強から、現在は2500万ドン(約14万3000円)となっている。

 

また、販売当初には不人気であった社会住宅プロジェクトも現在は価格が上昇した状態にある。

 

同市クオックオアイ郡で平均価格が1㎡あたり1000万ドン(約5万7000円)であったバンブーガーデンプロジェクトは、2017年には半数しか売れなかったが、現在では1900万ドン(約10万9000円)超の価格が付いている。

 

社会住宅は一次市場でも値上がり傾向にある。

 

建設省住宅・不動産市場管理局のグエン・マン・コイ副局長によると、価格上昇は高い需要に起因するものであるという。

 

ベトナムでは2030年までに社会住宅240万戸が必要になることが予測されている。現在は工業団地で働く労働者270万人のうち120万人が家を持っていない。国には労働者と社会住宅用の15万5800戸しかない状態である。

 

社会住宅開発会社のチャン・ユイ・ドー氏によると、同国には1㎡あたり2500万~3000万ドン(約14万3000〜17万2000円)の中級商業アパートがほぼないため、社会住宅がそのギャップを埋めるのに役立つという。

 

2022年に同市では過去8年間で最も少ない1万2600戸のアパートしか新築されておらず、そのうちの80%以上が中価格帯のものであり、一次市場の平均価格は4700万ドン(約26万9000円)であった。

 

全国的に低所得者向け住宅は昨年供給量のわずか5%で、社会住宅プロジェクトはわずか9件、5500戸のアパートが開発された。そのうち2800戸が売りに出され、募集が始まるとすぐに売り切れになった。

 

ベトナム政府は4月上旬に2025年までの42万8000戸を含む、2030年までに100万戸の社会住宅を建設する計画を承認しており、都市部の低・中所得者や産業拠点で働く労働者が住宅価格を手頃に維持できるようになることが期待されている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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