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ハノイ市の家賃高騰、家探しが困難な状況に

2022年11月03日(木)11時56分 公開
ハノイ市の家賃高騰、家探しが困難な状況に

<写真:VnExpress>

 

ハノイ市内の家賃が値上がりしており、多くの労働者や学生が生活水準に見合った部屋を見つけることが難しい状況になっている。

 

同市在住のランさん(28)は約2ヶ月間にわたって新しい宿泊先を探しているが、現在の部屋より狭く、料金が20〜30%高い物件しか見つけられない状態となっている。

 

勤務先がハドン区からドンダー区のトンニャット公園近くに移転し、ランさんは通勤に3時間を費やすようになった。

 

現在はハドン区の30平方メートルの物件に180万ドン(約1万670円)の家賃で住んでいるが、新しいオフィス近辺の物件は10平方メートル前後でトイレは共同、家賃は200万〜250万ドン(約1万1850〜1万4810円)も掛かるという。

 

広くて設備の整った家の家賃は光熱費込みで350万ドン(約2万740円)〜となっており、月収800万ドン(約4万7410円)のランさんにとっては選択肢外である。

 

コウザイ区在住のアインさん(26)も同様に引越し先を探すことに苦労している。

 

アインさんは同居人と一緒に光熱費を除いて700万ドン(約4万1480円)の部屋に住んでいるが、大家から来月以降は賃貸料が100万ドン(約5925円)上がると告げられて引越しを余儀なくされている。

 

オンライングループや広告、紹介といったあらゆる手段で安宿を探したが、多くの場所で家賃が少なくとも20%上がっているため、住むことができる物件を見つけることができていない。

 

現在と同水準の部屋は900万〜1200万ドン(約5万3330〜7万1110円)の家賃となっており、引越す場合には家賃1カ月分の保証金と3カ月分の家賃を前払いしなければならず、アインさんは退去することも新しい物件に入居することも出来ないという。

 

不動産サイトBatdongsanによると、ハノイのアパート家賃は第3四半期に8〜16%上昇している。需要は前四半期より13%増加し、ホアンキエム地区やハイバーチュン地区といった繁華街周辺では8〜10%、少し離れたコウザイ地区やナムトゥーリエム地区では14〜16%の賃料上昇となった。

 

繁華街やその近辺の家賃は最近100万〜200万ドン(約5925〜1万1850円)上昇しており、スカイシティランハの2ベッドルームのアパートは現在月1600万〜1800万ドン(約9万4810〜10万6665円)だという。

 

統計総局によると、2020年のハノイ市の一人当たりの月収は598万ドン(約3万5440円)であり、賃料の値上げが生活を圧迫する状態になっている。

 

コウザイ通りに物件を持つマイさん(47)によると、部屋の需要が非常に高くなっており、入居者が変わる度に家賃を30万ドン(約1780円)以上値上げしても直ぐに入居が決まる状況だという。

 

マイさんは現在の家賃高騰について、学生や労働者がハノイ市に流入していることが原因ではないかと推測している。

 

同市の不動産業者によると、新学年が始まる関係で9月と10月には家賃が10~15%上がる傾向があるが、今年はパンデミックの影響によって複数の住宅プロジェクトが延期されたこともあり、家賃が30〜50%上昇したという。

 

現時点で市場に出ている部屋は2021年以前にハノイ市に引越した労働者や大学生に十分な量しかなく、高い需要と少ない供給といった状況を受けた多くの大家が家賃を引き上げている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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