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ロンタイン国際空港の建設、請負業者の不在が続く

2023年05月08日(月)13時09分 公開
ロンタイン国際空港の建設、請負業者の不在が続く

<写真:VnExpress>

 

交通運輸省によると、南部ドンナイ省で進められているロンタイン国際空港の旅客ターミナル建設に関して、請負業者が同プロジェクトに興味を示さず、工事進捗が厳しい状況となっている。

 

同空港の出資者であるベトナム空港公社(ACV)は、旅客ターミナルの建設契約を基礎と地上施設の2つのパッケージに分けており、基礎部分の工事は基本的に完成しているが、残り部分は請負業者が不在の状況である。

 

同省のグエン・ダイン・フイ副大臣によると、ターミナル自体が「多くのシステムが統合された複雑なもの」であるため、有能な建設業者を選定することが困難であるとともに、「入札価格が魅力的ではない」ため、請負業者も興味を示さないという。

 

昨年9月に行われた最初の入札には1社しか参加せず、その1社もターミナル建設に必要な条件を満たしていなかった。ACVは昨年12月に旅客ターミナル建設パッケージの入札を中止したことを発表した。

 

ACVによると、地元の建設業者は空港のような特殊なプロジェクトの経験がなく、プロジェクトに関心を持つ複数の海外建設業者は2025年という期限を非現実的と捉えている。

 

ACVは今年2月に第2回入札を開始し、4月20日には会議を開いて世界中の建設業者にプロジェクトへの参加を呼び掛けたが、現状では建設業者を見つけられていない。

 

同空港の第一期工事の進捗は入札の結果次第であり、ACVは入札プロセス全体を見直し、同空港第一段階の期限を変更する必要があるかどうかを検討している。

 

先週5日に開催された会議では、チャン・ヴァン・ソン政府官房長官が「空港プロジェクトの遅延について、ACVが全責任を負うべきである」と発言した。企業資本管理委員会のグエン・ゴック・カイン副委員長は、同委員会がACVに対して入札開始時期を更に6週間延長するように指示したことを明らかにしている。

 

また、ファム・ミン・チン首相は4月18日に同空港建設遅延の原因について調査を行うよう指示していた。

 

ロンタイン国際空港の工事は2021年初頭に始まり、第1期は2025年に完成し、年間2500万人の旅客に対応する予定であるが、現時点までの工事は地面の均し作業やフェンスの設置、排水システムの整備といった程度のものである。

 

同空港に必要な費用は推定160億ドル(約2兆1600億円)で、年間1億人の乗客と500万トンの貨物に対応するように設計されており、運用開始後はホーチミン市のタンソンニャット国際空港に代わる国内最大の空港となる。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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