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ロンタイン国際空港プロジェクト、完成予定時期の延期を提案
<写真:Tuoi Tre>
ベトナム南部ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港に関し、同プロジェクトの出資者であるベトナム空港公社(ACV)は旅客ターミナルの完成に追加で6ヶ月が必要として、完成予定時期を当初の2025年から2026年に延期することを交通運輸省へ提案した。
同空港プロジェクトは4つのコンポーネントを含み、完成時にはベトナム最大の空港となる予定である。
ACVは同空港プロジェクト管理委員会に対して、3番目のコンポーネントの必須設備に属し、旅客ターミナル建設と設備設置のためのパッケージである「5.10」に関して、韓国のHeerimとイギリスのArup、オーストラリアのAurecon、フランスのADPiを含むHAAAコンサルティングコンソーシアムに工期見直しを要請した。
同要請は同パッケージの入札に失敗した経験やコントラクターの提案に基づくものであるという。
その後、同コンソーシアムは旅客ターミナルを36ヶ月の建設と6ヶ月の試運転(3ヶ月の建設と試運転の同時進行含む)の合計39ヶ月で実施することを提案し、建設技術・設備のコンサルタント&インスペクションJSCとベトナム国家建設コンサルタント公社、建設経済研究所のコンソーシアムによって同提案が検証された。
同空港プロジェクト管理委員会は、技術設計コンサルタントの提案と検証コンサルタントの評価を受け、旅客ターミナルの最低建設期間39ヶ月が妥当であるという意見に同意している。
同パッケージの第2回入札は3月28日以降に入札書類を提出する必要があり、ACVは有能で経験豊富な請負業者を誘致するために、第3コンポーネントの完成予定時期を2026年に調整することを提案した形となる。
パッケージ「5.10」は35兆2000億ドン(約2013億6542万円)以上の価値があり、ロンタイン国際空港プロジェクト第1フェーズにおける旅客ターミナル最大のものである。
昨年10月にACVは同パッケージの入札を開催したが、2022年11月8日の入札終了時に入札書類を提出した業者は1社のみであった。その後、入札書類の提出期間を2022年11月23日までに延長したが、提出された入札書類が要件を満たせずに不合格となっていた。
ファム・ミン・チン首相に送付された文書の中では、同パッケージを33カ月以内に完成させるのは実現不可能であり、十分な請負業者が集まらなかったとされている。
他プロジェクトに携わる一部の外国人建設業者によると、ハノイ市のノイバイ国際空港拡張プロジェクトの作業量はロンタイン国際空港の3分の1に過ぎないが、完成には36カ月が必要である。
ロンタイン国際空港プロジェクトはホーチミン市から約40kmの場所に位置する。約5000haの土地を使用し、年間1億人の乗客と500万トンの貨物を収容するように設計されており、過密状態にあるタンソンニャット国際空港の圧迫を緩和することが期待されている。
同プロジェクトには約336兆6300億ドン(約1兆9257億円)の投資が必要であり、滑走路と旅客ターミナル、その他の支援施設を整備し、年間2500万人の旅客と120万トンの貨物に対応する第1フェーズに114兆4500億ドン(約6547億円)が投入される予定である。
同フェーズは遅くとも2025年に完成する計画であった。
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