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所有者と買い手の希望価格に大きな相違、不動産流動性が更に低下

2023年05月12日(金)09時28分 公開
所有者と買い手の希望価格に大きな相違、不動産流動性が更に低下

<写真:VnExpress>

 

ホーチミン市郊外や近隣の省で不動産を販売する人々と買い手の間で価格の折り合いが付かず、結果として状況が行き詰った状態が続いている。

 

15年の経験を持つ不動産ブローカーのホアン氏は、現在の市場低迷が買い手による激しい駆け引きを生じさせていることを指摘する。

 

同氏は4月にホーチミン市8区のビンディエン市場付近にある大きな土地の所有者に買い手を仲介した。

 

所有者は2022年初頭から25%低い1㎡4700万ドン(約27万円)を提示して書類を揃えたが、何度か土地を検査した後に買い手は2300万ドン(約13万円)の販売価格を要求したため、ショックを受けた所有者は取引を中止したという。

 

同氏によると、最初は安い価格を提示し、徐々に価格を上げて最良の取引を行うという通常の戦略であったが、現在は最初の提示価格が非常に低いものとなっており、所有者は交渉の継続を拒否する状況が多発している。

 

ホーチミン市ビンチャイン郡のクオック氏は4800㎡の土地を昨年より30%安い270億ドン(約1億5490万円)で販売しているが、多くの買い手が昨年当初の提示価格から48%引きとなる200億ドン(約1億1470万円)での販売を要求するという。

 

ラムドン省バオロック市に土地を所有するチュン氏は資金が必要になり、2022年開始時の市場価格より30%安い110億ドン(約6310万円)で土地を販売したが、ある買い手は60%引きの70億ドン(約4015万円)で購入希望価格を提示し、現在も交渉が続いている。

 

ビエンホア省やドンナイ省でも同じ様な状況が発生しているという。

 

ヴィラを所有するハー氏はプロジェクト開発会社が銀行ローンの利子補助を中断したため、資金が必要になった。同氏は自身が支払った金額よりも30%安い120億ドン(約6890万円)でヴィラの売却を希望したが、買い手が50%の値引きを要望したため、売却以外の方法を模索しなければならなくなった。

 

投資コンサルティング会社Mogin Holdingsのルオン・ディン・トゥイ・ヴァン代表によると、現金を手にした組織や個人が流通市場での不動産購入を検討しているが、損切りしようとする所有者に50%以上の値引きを要求する場合が多いという。

 

一進一退の駆け引きで流通市場の流動性は非常に低いものとなっている。

 

グローバル・インテグレーション・ビジネス・コンサルタント社によると、買い手は現時点で投資することに不安を感じており、損失を被ることを恐れて激しい交渉をする状態にある。

 

また、買い手と売り手の予想価格には依然として大きな開きがあるため、資金力のある買い手は傍観を続けているという。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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