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ベトナム北部が電力不足に直面、長期化のリスクも:商工省
<写真:Tuoi Tre>
商工省によると、ベトナム北部は1日あたり3090万〜5080万kWhの電力不足に直面しており、長期間にわたって電力がカットされるリスクがある。
同省電力規制庁(ERAV)のチャン・ベト・ホア長官によると、輸入を含めた北部の稼働率は1万7500〜1万7900MWで、設備容量の59.2%に過ぎない。
電力需要は現在2万MWであるが、暑い気候によって2万3500〜2万4000MWまで増加する可能性が高い。
北部の電力システムは大半の時間帯で容量不足の危険に晒されており、国営電力会社であるベトナム電力(EVN)は負荷軽減に頼らざるを得ない状況にある。
ホア長官によると、北部地域の主要な電力源である水力発電は暑さと干ばつによって貯水池の水が枯渇し、打撃を受けている。
6日時点でライチャウとソンラ、トゥエンクアン、バンチャット、フアナ、タックバといった北部の大型ダムは貯水量が限界に達した。
ホアビン水力発電ダムだけが12日〜13日まで発電することが可能な貯水量を確保している。
水力発電の不足分は現在約5000MWで、ホアビン水力発電ダムが限界レベルまで低下すれば不足分が7000MWに上昇する可能性がある。
6日時点の水力発電量は3110MWで、設備容量の23.7%に過ぎない。
また、ベトナム国内における火力発電所の多くは、長期間にわたる最大容量での運転によって技術的な問題に悩まされている。
火力発電の供給量は1万1934MWで容量の76.6%に留まる。
EVNのチャン・ディン・ニャン総局長は4月中旬以降に電力供給の確保が困難になっていることを明らかにした。
南部と中部は十分な供給が可能であるが、北部は多くの困難に直面している。
同省はEVNに対し、あらゆる資源を動員して火力発電の出力を維持し、発電所の不具合を迅速に解決するように指示した。
同省は火力発電の供給量を増加させるとともに、再生可能エネルギー発電所を迅速に送電網に乗せる努力を行っている。
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