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ベトナム家具市場:外資が投資拡大、5年で18.2億ドル規模に成長
<写真:VnExpress>
ベトナムは近年、家具製造の新たな中心地としての地位を確立しつつある。市場調査会社Mordor Intelligenceの調査によれば、その背景には低い関税、容易な取引環境、便利な物流サービス、そして家具製造に適した材料の豊富さが挙げられる。
この新たな波に乗じて、タイの大手小売業者であるセントラル・リテールがホーチミン市で「Come Home」という新ブランドの家具事業を開始した。「Come Home」はセントラル・リテールの10億ドル(約1432億1200万円)規模の投資戦略の中心として位置づけられ、急成長中のベトナムのインテリア市場を主要なターゲットとする。
2022年のベトナム家具市場の売上高は約12億5000万ドル(約1790億1500万円)に達し、2023年には14億ドル(約2004億9700万円)を超えることが予測され、2023年〜2027年の間には年間で約10%の成長が見込まれている。
世界的な経済不況の中でのこの強い成長の背景には、ベトナム国民の間での現代的な美意識の高まりと、個別化された住空間への関心の増加が挙げられる。
ベトナム市場に対する注目はセントラル・リテールだけではない。デンマーク発の家具ブランドJYSKはハノイ市に新店舗を開設した。JYSKは北欧スタイルの家具やインテリア製品を提供しており、2015年以来、ベトナムの消費者に北欧の生活スタイルを伝え続けている。
また、ベトナム国内の鉄鋼メーカーHoa Phat Groupの子会社であるHoa Phat Furnitureも、2022年初頭に「The One Furniture」という新ブランド名での戦略的な再ブランディングを発表した。
最新の市場予測によると、ベトナムの家具市場は2023年の14億ドル(約2004億9700万円)から2028年には18億2000万ドル(約2606億5800万円)に成長することが予想され、この間の年間平均成長率は約5.33%に達する。
この成長の中心には輸出があり、ベトナム製家具は現在、米国、英国、カナダ、オーストラリア、日本など、120カ国以上に輸出されている。
ベトナム家具市場の今後の動向に国内外の関係者からの注目が集まる中、各企業の戦略的な動きが続くことが期待される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。