おすすめのプロモーション
ベトナム人若手社員、残業を酷く嫌う傾向が強まる

<写真:Thanh Nien>
ベトナムでは業務時間後の仕事を避けたいと考える若手オフィスワーカーが増加傾向にある。
レ・フオン・アインさん(25)は、残業があることを知った初日に最近の仕事を辞める決意をした。
アインさんは面接の際、勤務時間は毎日午後5時30分に終わると説明されたが、実際に職場では5時30分を過ぎても多くの人が仕事を続けていた。
勤務初日の退勤時間は午後9時30分であったという。
アインさんが同僚に「残業は日常的なものなのか、それとも時折あるものなのか」と尋ねると、「通常は午後7時30分頃に退社するが、繁忙期には午後10時~11時になることもある」との回答を受けた。
月給が500万ドン(約3万円)であったアインさんは、「割に合わない。なぜ多くの人が働き続けているのか、理解できない」と感じ、退職を決意した。
アインさんは業務時間後の仕事を避けたいと考える若手オフィスワーカーの一例である。多くが私生活への干渉を強く避ける傾向にある。
2023年4月にGoogleが行った18歳〜25歳の1000人以上を対象とした調査では、参加者の約53%が「ちょうど良い」ライフスタイルを求めていることが明らかになった。
調査対象者は締め切りのプレッシャーを拒否し、職場での競争を避けることに抵抗がないと述べており、感情の健康を最優先としている。
アメリカの分析およびアドバイザリー会社Gallupの報告によれば、多くの国々の若手社員は仕事に対する情熱が低い。
アメリカではジェネレーションZやミレニアルズの従業員の中で、仕事に情熱を感じているのは3分の1以下である。英国の数字はさらに低く、わずか9%しかいない。
多くの若手社員が残業を拒否している。
レ・カム・ヴァンさん(22)も3ヶ月の残業の後、初めてのフルタイムの仕事を辞めた。
「私は常に午後4時から5時頃にタスクを完了し、上司にフィードバックを求める時間を確保していた。しかし、彼らはそれに応じなかった。」と彼女は語る。
ヴァンさんは「私は自分の人生を犠牲にして、上司の要求に応じる必要があると感じるようになった」と続けた。
しかし、このような動向は、ベトナムにおける上級の従業員にとっては理解し難いものとなっているという。
コミュニケーションプラットフォームのマネージャーであるゴック・リンさんは、熱心な若手の従業員を採用するのが難しくなってきたと語る。
業務時間後に仕事関連のメッセージを確認しないことや、締め切りを守らないことは、現代の若手社員にとっては一般的な行動となっている。
コミュニケーション会社のマネージャーであるレ・ダオさんも、業務時間後に連絡が取れない若手社員の行動を理解できないと語る。
コミュニケーションの仕事は常に連絡が取れる状態でなければならないため、ダオさんが業務時間外に連絡を取ることに抵抗を感じる若手の従業員がいることを知ったとき、驚きを感じたという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。