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ゴミの不法投棄問題、泣き寝入りするハノイの住民
<写真:VnExpress>
地元メディアの調査によると、ハノイ市内には多数の不法なゴミ捨て場が存在し、同市の清掃員が毎日6000トンものゴミを処理する重荷に、更なる負担を加えている。
同市バーディン区在住のグエン・ティ・トーさん(75)は近隣住民に対してゴミ投棄の苦情を伝えたが、「私はあなたの家にゴミを置いていません」と相手にされなかったという。
トーさんの家族は約50年前にこの地域に移住した。10年ほど前から自宅から5mの場所にゴミが積み上げられ始めた。その場所は事実上、近隣の不法なゴミ捨て場と化している。
トーさんによると、風が吹いた時には臭いが非常に強くなり、鳥肌が立つほどである。雨が降った際には状況がさらに悪化し、排水溝の汚水が家まで流れ込むという。
トーさんの家族と他の住民は看板の設置や場所の清掃など、ゴミの不法投棄を防ぐために多くの努力をしてきた。さらには見張りをすることも検討されたが、効果は見られなかった。
監視することが可能なのは日中だけで、夜になると密かにゴミが捨てられてしまう。
ハノイ都市環境会社の清掃員であるファム・ティ・ランさんによれば、このような不法なゴミ捨て場は同市内に多数存在し、当局や地域住民が対策を講じても、その効果は一時的である。
同市コウザイ区のグエンカン(Nguyen Khang)通り在住のトゥー・フオンさんも同様の問題に直面している。地元当局がゴミ収集車を運行しているが、不法なゴミ捨て場が存在し続けているという。
ベトナム科学技術協会連合のブイ・ティ・アン博士は、この問題の根本的な原因には、住民の環境意識の低さと不十分な罰則が根本にあると指摘する。
トーさんや他の住民は問題に対する解決策を見つけられておらず、不快な状況と共存するしかないのが現状である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。