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ベトナム産コメ価格が上昇、歴史的な高値に
<写真:qdnd.vn>
ベトナム産米の輸出価格が国内外での需要の高まりを受けて引き続き上昇傾向にあり、10月末までに同国産米は643ドル(約9万7200円)/トンという歴史的な高値に近づき、競合相手であるタイやパキスタンを大きく上回っている。
ベトナム税関総局の暫定統計によると、9月15日までに同国は約673万トンの米を輸出し、約37億3000万ドル(約5642億6690万円)の収入を得た。
これは量的にも価値的にも前年同期比で大幅に増加し、年間目標の89%を達成した。この結果、同国の米輸出額は2011年の36億5000万ドル(約5521億6470万円)を超えて新たな記録を樹立している。
ベトナム米穀協会(VFA)によると、10月23日時点で同国の5%砕米と25%砕米の価格はそれぞれ643ドル(約9万7200円)/トンと628ドル(約9万5000円)/トンであった。
これは同じ品質のタイやパキスタンの米よりも74〜145ドル(約1万1190〜約2万1930円)/トン高い水準である。世界の主要な米輸出国の中ではベトナム産米が最も高い価格で取引されている。
VFAの副会長であるド・ハ・ナム氏によると、以前は25%砕米の最高価格が1万2900ドン(約79円)/kgであったが、現在は1万3500〜1万3600ドン(約83.13〜約83.75円)/kgに上昇した。
また、1等白米も1万6100〜1万6200ドン(約99.14〜約99.76円)/kgとなっており、これらの価格上昇によって輸出価格も700ドル(約10万5890円)/トン近くまで上昇している。
これはベトナムの米輸出史上最高の水準である。
ベトナムの米価格が上昇する要因としては、インドネシアやフィリピンなどの伝統的な輸出先からの需要が強いことが挙げられる。
例えば、インドネシアは150万トンの米を追加購入することを決めており、ベトナムとタイからの供給を狙い、フィリピンは米価格の上限を撤廃して輸出入活動を活発化させている。
これらの要因によってベトナムの米価格は世界市場で高く推移しており、今後もこの傾向が続くと見られる。
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