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アジア開発銀行、ベトナムの24年経済成長予測を6%に維持
<写真:thegioitiepthi.danviet.vn>
11日にアジア開発銀行(ADB)はハノイ市で開催された会見において、ベトナムの2024年の国内総生産(GDP)成長率予測を6.0%に維持することを発表した。
これは以前に予測された数値であり、外部環境の不安定さが続いているが、ベトナム経済の堅調な回復が期待されている。
ADBのアジア開発展望(ADO)レポートによると、ベトナムの経済は2025年にはさらに成長を加速させ、6.2%に達すると予測される。
ADBベトナム国別ディレクターのシャンタヌ・チャクラボルティ氏は、グローバルな課題が残る中で、ベトナム経済が今年と来年にかけて安定した成長を遂げることを期待していると述べた。
同報告書によると、2024年と2025年のインフレ率はそれぞれ4%に達すると予測されており、これは2023年の3.3%および2022年の3.2%から上昇する。
ADBのエコノミストであるグエン・バ・フン氏は、世界的な需要の減少と国際金利の上昇が2023年のベトナム経済成長に影響を与えたが、迅速な金融政策の転換と大規模な公共投資が成長回復を支える鍵であると指摘した。
フン氏はまた、輸出向け製造業、サービス業、農業の安定した活動が回復を支援し、海外直接投資(FDI)の流入と送金がプラスに働くこと、貿易収支が黒字を維持し、内需の回復が続くこと、さらには継続される財政刺激と公共投資プログラムが2024年の成長を後押しすると見ている。
チャクラボルティ氏は、成長を促進するため、ベトナムは輸出向け製造業に依存する経済構造の弱点、産業間の連携の希薄さ、未成熟な資本市場、過度の銀行信用依存、複雑な法的障壁など、国内の構造的問題に対処するためのより強力な措置が必要であると述べた。
同日、フィリピンのADB本部では、アジア太平洋地域の途上国経済が内需の強さ、半導体輸出の改善、観光業の回復に支えられ、今年平均4.9%の成長が見込まれるとの予測も発表された。
しかし、供給チェーンの混乱、米国の金融政策の不透明性、極端な天候の影響、中国の不動産市場のさらなる低迷など、リスク要因には注意が必要であるとの警告もなされている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。