新設の水路システムが豪雨で損壊、ホーチミン市の取り組みに疑問

2024年05月17日(金)07時00分 公開
新設の水路システムが豪雨で損壊、ホーチミン市の取り組みに疑問

<写真:tuoitre.vn>

 

ホーチミン市では総投資額2480億ドン(約15億円)をかけた新しい排水システムが4月27日に開通したばかりであったが、5月15日の豪雨によって多くの市民がこのプロジェクトの品質に疑問を抱く事態となった。

 

16日朝、同市の省轄市であるトゥードゥック市のヴォーヴァンガン通りとその周辺市場では、前日の豪雨による浸水の痕跡が至る所に見受けられた。

 

特に同通り153番地の路地の入口では、新しいアスファルトが剥がれ、路面から分離している様子が確認された。市場周辺でも同様の損壊が見られ、泥やゴミが民家や店舗に押し寄せていた。

 

さらに、歩道や排水口の多くが浸水によって沈下し、深い穴が形成されており、これらの穴は今後さらに拡大する可能性がある。

 

ズオンヴァンカム通りやダンティラン通りの住民によれば、15日の豪雨は記録的なもので、これまでにない広範囲かつ深刻な浸水被害をもたらしたという。

 

リンタイ街区在住のキム・ガンさんは「ヴォーヴァンガン通りの排水システムが完成する前でも、雨で道が冠水してもすぐに水が引いていた。昨日の豪雨では、広範囲にわたる深刻な冠水が発生し、住民は驚愕した」と語っている。

 

同通りの排水システムが4月27日に開通した際、トゥードゥック市のマイ・フー・クエット副市長は「ヴォーヴァンガン通りはこれまで浸水の中心地であったが、このプロジェクトの完成により基本的な浸水問題が解決される」と述べていた。

 

また、リンドン鉄道の浸水対策プロジェクトと連携することで、同市の総合的な浸水問題の解決が期待されていた。

 

しかし、今回の豪雨による被害は、新しい排水システムの耐久性や効果に対する疑問を投げかける結果となった。

 

今後、同市はさらに多くの改修工事を行い、地域全体の浸水問題を総合的に解決することを目指している。

 

オンラインでは「洪水が発生するかを心配する必要はなくなった。何をしても洪水は発生するのだから」といった皮肉のコメントが寄せられた。

 

 

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