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売上1日55億ドンの大手縫製、今は従業員33人と売上200万ドン
<写真:cafebiz.vn>
ベトナムの大手縫製企業、ガーメックス・サイゴン(Garmex Saigon:GMC)は、かつて1日あたり55億ドン(約3223万円)の売上を誇っていたが、現在では1日あたりわずか200万ドン(約1万1720円)にも満たない売上に低迷している。
2024年上半期の売上はわずか3億5850万ドン(210万円)であり、これは前年同期比で22.6倍も減少していることを意味する。
これに伴い、GMCの従業員数はかつての約4000人から現在ではわずか33人にまで減少した。
GMCの2024年上半期の財務報告によると、同社は製造販売からの収益がほぼなく、中古資産の売却や利息収入、固定資産の処分に依存している状況である。
具体的には、銀行に預けられた850億ドン(約4億9810万円)による財務収益はわずかに増加し、固定資産の処分による特別収入として87億ドン(約5098万2000円)を記録したが、依然として業績は厳しい状態にある。
GMCは1976年に設立され、2004年に株式会社化、2006年にはホーチミン証券取引所に上場した。
最盛期には、5つの工場で4000人以上の従業員を擁し、年間売上は2兆ドン(約117億2000万円)を超えていた。
しかし、2022年以降、国内外の経済環境の悪化に伴い、輸出注文が大幅に減少し、特にアマゾンロボティクスLLCによる発注削減の影響で、収益が急激に悪化した。
現在、GMCは伝統的な縫製事業での収益が期待できないため、機器や製品の処分を進め、別の収益源を模索している。
例えば、ホーチミン市の既存の土地を活用した薬局事業や、バリア=ブンタウ省での不動産プロジェクトの推進などである。
同社の経営陣は製造業に固執せず、資産の処分や債務回収によって得られる資金を新たな分野に再投資する方針を示している。
今後の展開次第では、GMCが縫製業に復帰する可能性もあるが、その道のりは決して容易ではない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。