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収入が減少するベトナム、贅沢品への支出が減少
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムでは収入の減少が消費行動に大きな影響を与えており、特に高級志向の消費が減少し、節約志向が強まっている状況が明らかになっている。
ホーチミン市の不動産業界に勤務するチュン氏(30)は、ここ半年間で不要な支出を大幅に削減してきた。
同氏は以前、高級ブランドの衣服を購入し、頻繁に高級カフェを利用していたが、現在では割引商品を探し、中価格帯のカフェに切り替えるなど、日々の支出を抑える努力をしている。
市場調査会社iPOSの報告によると、2024年上半期にはベトナム人のカフェ利用頻度が顕著に減少し、特に一杯10万ドン(約586円)以上する高級コーヒーの消費が大きく落ち込みを見せた。
NielsenIQベトナムも同様の傾向を指摘しており、2023年半ば以降、ベトナム人の消費者の間で節約志向が強まり、贅沢品の購入を控える動きが広がっているという。
このような消費傾向の変化は、飲食業界にも影響を与えており、スターバックスベトナムは、ホーチミン市で唯一の高級店舗を閉鎖し、The Coffee Houseも一部の地方都市から撤退を決めた。
一方で、Trung Nguyên LegendやHighlands Coffeeといった中価格帯のカフェチェーンは新店舗を展開するなど、業界内でのシェア争いが激化している。
2024年上半期のF&B業界の売上は、依然として前年度の70%に相当する403兆9000億ドン(約2兆3668億3400万円)に達しているが、専門家によると、業界は依然として大きな課題に直面しているという。
特に、高級セグメントは経済変動の影響を受けやすく、消費者の支出が抑えられている。これに対し、廉価な飲食店やフードキオスクの需要が増加しており、業界全体に構造の変化が見受けられる。
F&B業界では、オンライン販売の成長が続いており、これが伝統的な店舗数の減少に拍車をかける可能性があると予測されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。