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横行する身分証の違法売買、ホーチミンの路上でも販売

<写真:tuoitre.vn>
ベトナムでは個人情報を含む市民カードや運転免許証、銀行のATMカードが違法に売買されるケースが増加している。
10月のある日、トゥードゥック市リンチュン街区で、男が13枚の市民カードを1枚40万ドン(約2387円)で販売している現場が確認された。
男は市民カードが正規のものであり、保証付きであると説明していた。
男によれば、市民カードは質屋から出てきたもので、期限切れとなったものを質屋が転売したという。
また、男はその場で市民カードQRコードをスキャンし、カードの正当性を確認することが可能であると説明した。
フーニュアン区在住の男性H氏は、自身の市民証明書が売買されていることを知り、懸念を示している。
H氏は数か月前に市民カードを紛失し、以降は運転免許証で職場の出入りをしていた。その後、売買の実態を知って情報の悪用を懸念し、警察に届け出る予定としている。
別の日にはビンタン区で別の男が市民カードを販売している姿が目撃された。また、別のケースでは身分証や運転免許証、ATMカードがセットで販売されていた。
販売者によれば、これらの書類は持ち主がギャンブルで負けた後に質入れされたもので、現時点では返却の要求はないという。
こうした違法行為は、オンライン上でも広がっている。
SNSを通じて、市民カードの写真や運転免許証の画像が大量に売買されており、500セットが100万ドン(約6013円)程度で取引されている。
ホーチミン市警察によれば、このような市民カードや個人情報の売買は違法であり、違反者には400万〜600万ドン(約2万3908〜3万5862円)の罰金が科される。
また、こうした行為は個人情報の流出を引き起こし、不正な借金や税金詐欺、銀行口座の開設などの犯罪に悪用される危険性がある。
警察は市民に対して個人情報の管理を徹底し、重要な書類の貸与やSNS上での公開を避けるように強く呼びかけている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。