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急成長のオンラインショッピング、9ヶ月の支出総額は95億ドル
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムにおける電子商取引(EC)市場は2024年第3四半期までに大幅な成長を遂げ、消費者の支出総額が前年同期比で37.66%増となる227兆7000億ドン(約1兆3654億4460万円)に達した。
また、第3四半期だけで売上は84兆7500億ドンに達し、前期比で18.15%増加している。
報告書によると、第3四半期には低価格帯の商品が市場を席巻した。価格が20万ドン(約1199円)未満の商品が全体売上の半分以上を占め、そのシェアは前年比で9%増加している。
特に10万ドン(約599円)未満の商品は5%、10万〜20万ドン(約599〜1199円)の商品は4%のシェア拡大を見せた。
これは経済の不安定な状況下で、賢明な消費行動が広がっていることを示唆している。
プラットフォーム別ではTiktok ShopとShopeeが成長を牽引しており、Tiktok Shopの売上は前年同期比で2倍に増加した。
また、公式ブランド店舗「ショップモール」も成長を遂げており、全体の店舗数のわずか5%を占めるに過ぎないが、総売上の約3分の1を占め、前年比で53.11%の成長を記録した。
この傾向は消費者が品質を重視し、特に高価格帯の商品に対する需要が高まっていることを示している。
主要商品の中でも特に美容カテゴリーが引き続き高い売上を誇っている。
第3四半期には売上が15兆5080億ドン(約929億8478万円)に達し、市場全体の18%を占め、前年同期比で26.58%の成長を記録した。
このカテゴリーの成長は年末に向けたギフト需要や季節的な要因によるもので、特にスキンケアやヘアケア製品への需要が増加している。
第4四半期には更なる成長が見込まれており、Shopeeにおける売上は10兆3000億ドン(約616億6794万円)に達し、9000万点以上の商品が販売される見込みである。
その他の成長分野としては、男性用靴が前期比73.94%の成長率を示し、最も急成長したカテゴリーとなった。
また、日用雑貨・食品が51.9%、ファッションアクセサリーが50.38%の増加を見せた。
第3四半期には特定の商品がソーシャルメディア上で話題となり、売上が急増したケースもあった。
特に注目されたのはクマのミルクコーヒーとラブブ玩具である。クマのミルクコーヒーは懐かしさを感じさせる要素やSNSでのレシピ投稿が相まって人気を集め、売上が第2四半期比で687%増加し、12万3500点が販売された。
また、ラブブ玩具もデザインの独自性と限定品という性質からコレクターの間で人気が高まり、売上が第2四半期比で741%増加している。
ベトナムのEC市場は低価格帯商品と品質を重視する高価格帯商品の両方において活発な動きを見せ、今後もさらなる成長が期待される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。